参謀の条件
メンタルトレーニング
あなたはビジネスで相談できる人は
いますか?
そしてどんな人に相談したいでしょうか。
「歴史の繁栄に名参謀あり」
歴史の裏舞台にはいつも名参謀が
いたとされています。
その中でも今年のNHK大河ドラマ、
黒田官兵衛は、最強の参謀とも言われて
いるんですね。
黒田家は、東は織田信長、西は毛利
に挟まれた戦国大名・小寺家の家老
として仕えていました。
小寺家を含む他の重臣たちは、毛利に
付くべきと傾いていたところ、独自の
情報網から今後、信長が台頭してくる
と見抜き、周りを説得します。
そして単身、信長の元に交渉へ行き、
配下に加わります。
信長に謀反を起こした荒木村重を説得
すると言ったきり帰ってこない官兵衛は
裏切り者と判断されます。
ところが1年後、信長軍が村重の城を
攻め落とした時、石牢に捕らえられて
いた官兵衛を救出。
この時、信長に忠義の者として
認められたのでした。
その後、秀吉の家臣となり、高松城
攻め同行の最中、京都で明智光秀に
よる本能寺の変で信長は横死へと追い
込まれました。
その情報を得て動揺する秀吉に官兵衛
は「殿にご武運が廻ってきましたな」
と伝えます。
秀吉は、その言葉でハッと冷静さを
取戻し、官兵衛に次の策を相談。
毛利輝元と和睦し、光秀を討つよう
提案されたのです。
約200キロメートルを約10日間で
引き返した、日本史上屈指の大強行軍
中国大返し。
行く道々では、兵は官兵衛が根回して
いた土地の村人たちから、飲み水や
握り飯を受取ったとされています。
途中、織田家臣の大名を仲間に引き
入れ、4万の軍勢に膨れ上がります。
また官兵衛は和睦した毛利軍から旗印
を借り受けていました。
光秀軍との戦いでは、元々敵だった毛利
すら秀吉の後ろ盾に付いたと噂され、
士気を失った光秀軍に、秀吉軍の圧勝に
終わったそうです。
こうして官兵衛は、秀吉の天下取りの
影の立役者として大きく貢献し、その後も
参謀として活躍するのでした。
そこで黒田官兵衛を参考に、参謀の条件
をまとめてみました。
1. 裏切らない。信頼できる。
(織田信長への忠義)
2. 現場叩き上げ、会社、業界を熟知。
(先見性がある専門家)
3.冷静、沈着、根回し、アイデア豊富。
論理的に説明、説得できる。
(本能寺の変後の豊臣秀吉の提案、中国大返し、
毛利軍の旗印を借り受け活用など)
高度経済成長期、商品の品数も少なく、
勢いのあった時と違い、今の多様化の
ニーズにはワンマン経営では太刀打ち
できない時代となってきています。
そして自分のビジネスパートナーに
どのような参謀を付けるか、また社内
でどのように参謀を育てるかも課題
になってくるのではないでしょうか。
いいアイデアはたくさん出せるのに、
論理的な説明ができないことで、
理解・協力されない方などもいます
よね。
参謀に求められる能力は、いい
アイデアを感覚や情熱で訴えるのでは
なく、客観性のあるデータや理論に
あった提案、プレゼン能力、そして
根回し力だと感じています。
あなたが心から相談できる参謀役の
人を社内、社外に見付けてくださいね。
そしてもしあなたが参謀役の方でしたら
黒田官兵衛の信念・価値観・メンタルを
参考にしたいですね。
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
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