目利き力
あなたはこれからのヒット商品、ヒットする曲、
時代の流れをいち早く知る事ができたら、
いいと思いませんか?
もの事の本質を見極めたり、先を見越す事が
できるのとできないのとでは、ビジネスも
人生も大きく変わってきますよね。
以前、私は、こんな経験がありました。
前職の半導体エンジニアだった頃、岡山の
ビジネスホテルに泊った時、とても見事な
美術品がいくつも飾られている事に
気が付きました。
そこでホテルの方に、
「あれは何ですか?」
と質問すると面白いお話しを聞かせて
くれたのです。
そのホテルスタッフの祖父でこの
ホテルの創業者が、とても目利きで
焼き物や絵画などで、若くて可能性が
ありそうな作家を見付けるのが好き
だったそうです。
その創業者は、まだ芽が出ていない
可能性のある若手作家を見付けては、
支援の為、作品を買い続けていたそう
なんですね。
すると目をかけられていた若手作家達は
メキメキと頭角を現して、それからなかなか
手に入らないぐらいの作品を作り始める
のだそうです。
もちろん、その作家達の若い時の作品も
価値が倍増して、それを自慢のコレクション
として、ここに展示しているとの事でした。
あなたは、この話を聞いてどう思われますか?
何だか高校野球からプロ野球への
スカウトマンのようですね。
これは芸能界でもそうですよね。
この芸人は、芽が出るのか出ないか?
あるいは株や投資、会社の採用やビジネス
パートナーを選ぶ際にも、これから伸びる人、
売れる商品を見極める力が必要ですよね。
この目利き力、友達の亡くなった
お父さんにもそういうエピソードが
あったと聞きました。
その友達が言うには、焼き物や、絵画、骨董
などの展示会の案内状が届くと、時々、お父さん
と2人でふらっと行く事があったそうです。
そして展示会場に入るなり数秒で
いつもの判断をするそうなのです。
「ここには探しものは無い」
またある時は、会場に入ると一瞬、さっと
会場全体を見渡すやいなや、ある作品目がけて
まっしぐらにスタスタ歩いていくそうです。
そして
「これだ!!!」
と言うそうです。
これはどういう事かというと、そういった
目利き力が高い人たちから見ると、魂が
込められた作品は、他の作品と輝きが違う
のでひと目で分かるそうなんですね。
そういった魂が込められた作品を安定して
作り続ける事ができる作家が、いづれ
伸びて特別な賞を取ったり、人間国宝に
なっていったりするそうなんです。
私は、この話を聞いてから、モノを見る
視点が変わりました。
おそらく、そういった人達は、普通の人達
には見えないものを見ているのではないでしょうか?
それは表面的なものではなく、その奥にある
本質を見極める目を持っているのだと感じています。
そしてこの目利き力は、武道の達人になれば
なるほど磨かれてくるようです。
いや武道に限らず、茶道や華道など、あらゆる
“道”と呼ばれるものを極めていくと、
それまで見えていなかったものが見えてくる
のではないでしょうか。
ではその目利き力をどうやったら身に付けられる
のでしょうか?
それは、、、、
一点集中。
今、自分がやっている事の本質を見極め、
一芸に秀でる努力をする事。
その極度に集中した時の繊細な空気を
読み取る積み重ねによって、少しづつ
“心眼”が開かれてくるのではないでしょうか。
あなたはこの目利き力のお話しを読まれて
どう思われましたか?
あなたにもそんな体験があったり、聞かれた事が
あったら教えてくださいね。
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
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