命の水


メンタルトレーニングで営業を強化 岡崎哲也

命の水
 

春から秋にかけて湧水や滝めぐりなど、自然に

触れる方も多いのではないでしょうか。

 

またこの時期、涼を求めてそういったところに

行かれましたか?

 

特に水には、心身を浄化する不思議なパワーを

感じるんですよね。

 

ところで5年ほど前、私は約1週間の休みをとって

和歌山の熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、

熊野那智大社)へ参拝した事があります。

 

熊野三山の歴史は古く、紀元前または神代の時代、

日向を船出した神武天皇は、熊野灘から那智の

海岸に上陸し、那智の山に光り輝くものを見つけました。

 

その光に近づいていくと命の源である水が豊富に

溢れ落ちる『那智大滝』を探しあてたのです。

 

そしてこの大滝を神として祀ったのでした。

 

その後、神武天皇は八咫烏(やたがらす)の道案内

で大和の橿原に入り即位したとされています。

 

三本足の八咫烏(やたがらす)は、日本サッカー協会

のシンボルマークにもなっているので有名ですよね。

奈良朝末期になると仏教の影響を色濃く受けて

神仏習合思想が起こりました。
さらに平安後期から鎌倉期の約400年間にかけて

宇多上皇から亀山上皇まで、後白河法皇の34回を

筆頭に、上皇、法皇、女院 (皇族の女性)が140度

もの熊野御幸(訪れる)されており、以降、熊野修験の

修行場が整備されます。


修験道は、日本古来の山岳信仰が神道や仏教と

結びついたもので、険しい山中を歩き続け、時には

滝に打たれて、大自然の不思議な力を体感するもの

なんですね。

 

そして権現の前では身分平等という思想から

爆発的な人気となり、多くの参拝者が熊野三山

をめざして長い行列をつくっている様子を蟻の行列

に例えて『蟻の熊野詣で』と呼ばれます。

その熊野三山の中でも特に「ゴゴゴゴゴゴゴー」

と爆音を立てながら133m流れ落ちる那智大滝

はさすがに圧巻です。

 

全身にヒンヤリした水しぶきを浴びながら

大滝の水をゴクゴク飲むと身体の細胞1つ1つに

沁み渡っていき、心と身体が水々しく蘇る感じが

するんですよね。

 

この水で今までにどれだけたくさんの人たちが

救われてきたでしょうか。

 

そんな事を考えながら昔の人達と同じ敬虔な

気持ちでその大滝(命の水)に感謝のお祈りを

しましたよ。

そして今まで何度も心が折れそうになった時、

この大滝を思い出すだけで救われたんですよね。

 

ところであなたが思い出しただけで心身が蘇る

のはどこの命の水ですか?

 

あるいは、そんな場所がありますか?


セルフイメージコンサルタント

岡崎哲也

 

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