街はすっかりクリスマス一色、楽しくなる
音楽に心がポカポカ温かくなりますね。
クリスマスはどのようなご予定ですか?
ところで私は約10年前、特別なところで
クリスマスを過ごしたんですよ。
そこは世界最古の歴史の1つとも
言われているイスラエル。
中東にあって、地中海、死海
(世界的高濃度の塩湖)、エジプトに隣接
しているんです。
そしてユダヤ教、キリスト教、イスラム教の
聖地で、共通の経典、旧約聖書にも記されて
いるんですね。
私はたまたま仕事でイスラエルへ行き、
計約1年半ほど過ごしたことがあります。
そのイスラエルには長い歴史を超えて
守り続けられた場所がいくつもあるんですよ。
そこで私も気に入って何度も訪れた場所に
語り継がれているストーリーをご紹介しますね。
ある時、ヨセフの許嫁、マリアは身に覚えが
ないまま身籠ってしまいました。
村人たちは不審に思い、ひそひそ噂します。
マリアの婚約者、ヨセフもどういたらいいのか
分からず、戸惑いました。
くる日もくる日もマリアは誰にも相談できずに
悩みます。
そしてある夜、いつものように祈りを
捧げていると、、、
あたり一面、まばゆい光に包まれて、
何とも言えない優しい香りがしてきました。
『私は、ガブリエル。
ご安心ください。
あなたは神の御子を授かったのです。
その子をイエスと名づけなさい。
その子は大いなる者となり、多くの人々を
救うでしょう』
マリアは、尋ねます。
『どうして、そのようなことがありえるのでしょうか。
わたしは男の人を知らないのに・・・』
天使は微笑みました。
それを見てマリアは受け入れたのです。
【受胎告知】
キリスト教、新約聖書に記されている
エピソードです。
このことを記念して、326年コンスタンチヌス大帝
の母ヘレナの頼みにより、大天使ガブリエルが
受胎告知したされている洞窟の上に教会が
建てられました。
その教会は、受胎告知教会と呼ばれ、世界中
からクリスチャンが集まり、中東最大のキリスト教会
となったんですね。
2001年、私のイスラエル滞在中のクリスマスに
お客さんのご好意で、その教会に連れて行って
くれたんです。
その教会で特にインパクトを受けたのは地下に
ある、受胎告知したとされる洞窟でした。
そこは、2000年前から時間が止まっているような
息を飲む神聖な雰囲気が漂っていたんです。
まるで今にもガブリエルが現れてきそうな、
あるいは残り香のような・・・。
「大丈夫ですよ。
あなたのことをちゃんと見ていますよ」
あえて言葉にするならこんなメッセージでしょうか。
そしてクリスマスになる度に、あの時、
感じたメッセージを思い出すんですね。
あれから約10年経った今、環境も大きく
変わりましたが、そのメッセージを思い出す
ことで見守られている感じがしています。
ところであなたはクリスマスにちなんだ
ステキな思い出はどんなことがありますか?
どうぞあなたも心温まるクリスマスを
お過ごしくださいね。
岡崎哲也