運命のいたずら
(福岡 菅原道真公展ポスター)
運命のいたずら、メンタル
あなたは自分を最大限に活かして
命を輝かせてますか?
先日、テレビで、フィリピン・マノボ族の
首長になった日本人がいることを知りました。
「え?」と思いますよね。
そこはイスラム反政府軍とフィリピン政府軍
40年以上内戦を繰り返す、世界屈指の
危険地帯。
戦闘による死者17万人、避難民200万人
以上。
内戦の原因は、石油や天然ガスなどの地下資源
でした。
フィリピンで2番目に大きな島、ミンダナオ島
に移住13年になる松居友(マツイトモ)さん
(59才)はどうやってその部族の首長にまで
なったのでしょうか?
「ミンダナオ子供図書館」を作り、内戦で
家族を失った子供たち120人を迎え入れ、
自分の家族と一緒に暮らしているんですね。
トモさんが外出先から帰ると「パパトモ~」と
子供たちが次々と抱き付いてくるんです。
食事を作るのは全て共同作業、現地の奥さん
と2人の娘とも一緒。
その子供たちと週一回、村々に訪問し、
絵本の読み聞かせをしているんですね。
訪問された村の子供たちは大喜び。
特に内戦が激しい危険地帯は、怖がって
村を訪れる人がいない為、「私たちは
見捨てられていないんだ」と村人や老人
たちは感動の涙さえ浮かべていました。
その絵本の読み聞かせ訪問は、10年間で
200村以上に及ぶそうです。
最初、疑っていた村人たちは、
「この人なら・・」といつしか全幅の
信頼を感じるようになったのでした。
ところで何がトモさんをそこまで突き
動かしているのでしょうか?
トモさんの祖父は絵本の老舗、福音館書店
の創始者、父は福音館書店の編集長、
”絵本一家” だったんですね。
トモさんは、オーストリアの大学留学後、
福武書店(現・ベネッセ)に入社、
児童書事業の立ち上げを任されます。
留学中に知り合ったアメリカ人女性と
結婚、3人の子供に恵まれました。
新事業立ち上げで毎日、忙しく家族を
かえりみる余裕なんて全くありません。
意を決して会社を辞め、家族5人で
北海道へ移住し、絵本作家となります。
ですが絵本作家として脚光を浴び始めると
取材と執筆でますます忙しくなって
しまったのです。
家族の為に北海道へ移住したはずが、
忙しくなるほど言いようのない孤独感
を感じたそうです。
そして、精神的に家族とも話しが
できない状態となってしまったのです。
その時、友人のすすめで行ったのが
フィリピンのミンダナオ島。
そこで厳しい環境の中で生きる子供たち
に触れ、生きる力を取り戻します。
そして帰ろうとした時、日本にいる
奥さんから、「もう私たちのところには
帰ってこないで」と伝えられたのです。
47歳で家族と全てを失い絶望した時、
思い出したのが、
「あの島にもう一度、行きたい」
そこから子供たちへの絵本の読み聞かせ
の活動をスタートしたのでした。
本当はトモさん自身が
「心のふれあい」を求めていたんですね。
私たちは、時として「運命のいたずら」か
自分の予想に反した体験をする事があります。
突然の倒産、リストラ、事故、大病、
看病、介護、ビジネスパートナーの
裏切り、もしかしたら左遷や降格など
あるかもしれません。
「なんで自分がこんな目に・・・」
そのまま落ち込んだままの人とそこを
乗り越えられる人の違いは何でしょうか?
日頃から、打たれ強さ、柔軟さ、しなやかさ
を持ち、自分の能力・才能、経験を最大限
活かす事だと思います。
そして自分の人生は自分で選択するという
自覚ではないでしょうか。
あなたは「運命のいたずら」をどのように
受け止めて、乗り越えますか?
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
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