「責任はすべて自分にある
のに、現場が思うように
コントロールできない」
リーダーという立場で、
周囲の意見を尊重して
いるうちに、いつの間にか
自分が「受身」になり、
流されてしまっている。
そんな無力感を感じること
はないでしょうか?
以前、50代の幹部Aさん
から、こんなご相談があり
ました。
(許可を得て、本人が特定
できないように加工して
ご紹介します)
「大口顧客のプロジェクト
リーダーを任されてメンバー
に方針を話してると、強い
部下数人から反論され、
確かにそれも分かるなあ・・・
と同意して、納得すること
があります。
メンバー達は、思うように
やらせてもらえると反論
意見を言うのが当然に
なっています。
責任は私にあるのに、
プロジェクトをあまり
コントロールできず、
流されている感じです。
私に自信が無いのかも
しれませんが、こういう
のは、メンタルブロック
解除で効果はありますか?」
という内容でした。
そこで、私は、もう少し
詳しく聞いてみました。
その受身になってしまう
感覚は、どれくらいの頻度
で感じますか?
「2週間に1回ぐらいです」
とAさん。
その時、心の中ではどんな
ことが起きているのでしょう。
Aさんは少し視線を落とします。
「・・・何となくですが・・・
自分がやりたいことを言って
も聞いてくれない、動いて
くれない、やってくれない。
自分でコントロールでき
ない感じです。
だから受身になってしまい、
リーダーシップもなかなか
とれないし、進まない感じ
です」とAさんは言います。
この感覚の記憶をたどって
いくと、Aさんは下を向き、
30歳の頃の記憶を語り始め
ました。
「楽しくやっていたのに、
父親の病気で母親に泣かれ、
実家に戻らざるを得なく
なったんです。
その時、本当にやりたいこと
ができない、自分の人生を
コントロールできない無力感
を強く感じました・・・」
さらに意識の奥深くを探して
みると、その原体験は幼稚園
の頃ぐらいからありました。
「実家が小売業で、親から
『長男だから地元にいろ、
□□しろ、△△はダメだ』
と厳しく言われながら育ち
ました。
本当はもっと自由にやり
たかったのに・・・」
その時、Aさんは、どんな
思い込んだのか聞いてみる
と、
「・・・その時、僕は、
『本当にやりたいことを
自由にやらせてもらえない。
自由にやりたいことを
奪われた。
見えない何かに縛られて
動けない』
という強固な思い込みを
作ってしまったんです」
とAさん。
そこで私は、
その感覚が、制限となる
思い込み、メンタルブロック
になっています。
この感覚は、このまま持ち
続けていた方が良さそう
ですか?と聞いてみました。
するとAさんは、無言のまま、
何だか気が乗らない様子。
あれ?そこを何とかしたいと
言っていたのに、今のままの
方がいいですか?
と私は確認してみると、
Aさんは、首をかしげ
ながら・・
「何だか、心の中で
小さな私が、
『僕が悪いの?
僕が間違ってるの?』
と言ってるような感覚が
あります」と言います。
なので私は、
そう感じてたんですね、
あなたは悪くないよ、
間違ってないよ、
その時は、そう思い込んだ
んだよね、と伝えると、
Aさんは、「僕は、人と
言い争って戦いたくない
んだ。
変なプライドや、勝ち負け、
損得にこだわっている大人
になりたくない、ずっと
純粋なままでいたいと
言ってる感じがします」
とのこと。
なので、私は、
大人になれば、勝ち負けや
損得に直面することも
ありますよね。
流されてしまう悩みは、
あなたを困らせるのでは
なく、
実は、人と言い争って戦い
たくない、というあなた
の純粋性、そのものだった
んですよ、とお伝えしま
した。
だったら、その純粋さを
味方にして、あなたが本当
に作りたい人間関係や、
心から望む世界を作って
いきませんか?
そう投げかけた瞬間、
Aさんは「そうしたい!」
と声のトーンが上がり、
子供のように目を輝かせ
始めたのです。
ここでAさんの潜在意識の
子供の心も、同意してくれた
ので、メンタルブロック解除
のセッションをしました。
セッション直後、Aさんは、
「まさか自分に、こんな子供
の心があったなんて、全く
気付いていませんでした」
とビックリしていました。
まあ、子供の心は、潜在意識、
無意識の中にいて、大人の
意識とは、全くの別人格
なので普通は分からない
ですよね、
とお伝えすると、Aさんは
深く納得していました。
1か月後、Aさんから、
「以前のような、見えない
何かに縛られて動けない
感覚は無くなりました。
そして自由にやりたいこと
をやってもいいんだと元気
が湧いてきています。
会社のプロジェクトでも、
メンバー達に、流されること
なく、自分の意見を言って
リーダーシップを発揮でき、
自分でコントロールできて
いる感覚があります。
存在意義、復活です(笑)」
と喜びの声をいただき
ました。
ところでメンタルブロックは、
このように複雑な「多重構造」
になっており、多くの経営者
やリーダーが同じ罠に無意識
にハマっています。
少しだけあなたの過去や今の
状況と照らし合わせながら、
読み進めてみてください。
◆【表層(悩み・現象)】
現場で部下や周囲に流され、
受身になっている。
自分の
存在意義に疑問を感じ、自信
を失いかけている状態
◆【1層目(引き金)】
人生の転機(Aさんは30歳
での実家への帰郷)で、
「自分の人生を、自分で
コントロールできない」
という強い無力感を
味わった経験
◆【2層目(根本原因)】
幼少期に親や環境から縛られ、
「本当にやりたいことを
やらせてもらえない」
「私は見えない何かに
縛られている」という
思い込みが形成。
その裏には、「自分で自分
の人生を決められない
(自己決定感の欠如)」と
「外部の大きな力に流さ
れる無力感」という
メンタルブロックが隠れて
いる
◆【3層目(メリット・利得)】
心の中の小さな子供が
「人と言い争って戦いたく
ない、変なプライドや、
勝ち負け、損得にこだわって
いる大人になりたくない」
と、純粋さを守っていたこと
が、メリット・利得として
抵抗していた。
あなたは、この
メンタルブロック解除の
セッション事例を読んで、
どう感じましたか?
もし、あなたもこれらと
同じような感覚をどこかで
感じているなら、
次の問いを、静かに自分に
投げかけてみてください。
「周りに流されて、自分が
本当にやりたいことができ
ないと感じている時、
あなたの心の奥にいる
小さなあなたは、一体
どんな『大切なもの』を、
守ろうとしていますか?」
日々忙しい経営者、幹部、
自営業者などのビジネス
パーソンにとって、
潜在意識と無意識の間に
ある分厚い壁を、自分一人
で見つめるのは、時に長い
時間がかかるかもしれま
せん。
もし、自分の内側にある
「純粋性」を味方に変え、
自然体のリーダーシップを
発揮するステージへ進む
準備ができたなら、
いつでも静かにその扉を
開けてお待ちしています。
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
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