自信がないメンタルブロック
以前、50代役員・経営幹部の
Aさんから「部下を叱ったり、
仕事を任せる時、気を使い
過ぎて、自分が思ったように
言えません。
この悩みはメンタルブロックを
外すことで解消できませんか?」
というメールのご相談がありました。
よくあるご相談なので解消でき
ますよとお答えし、今、自分が
思ったように言えないことで、
どんなお困りごとが起きている
のかを尋ねてみたんですね。
すると、Aさんは、
「部下に気を使い過ぎて、自分
が思ったように言えないことで、
仕事を抱え込んでいます。
そのため、仕事量が増えて負担
が大きくなり、たまに会社に行き
たくなくなることがあります」
とのことでした。
そこで、いつ頃から、部下に気を
使い過ぎて、自分が思ったように
言えなくなったのか聞いてみると、
「元々は、ガンガン言っていた
のですが、およそ7年前頃から、
周りからパワハラとか厳しすぎる
と言われ始めてからです」
とのこと。
実際に、セッションに来られた
Aさんは、少し緊張していました
が、気合いが入った自信満々の人
でした。
セッションでは、部下を叱ったり、
仕事を任せる時、気を使い過ぎて
自分が思ったように言えない時、
どう感じるか聞いてみると、
「部下に嫌われたくないです。
部下に嫌われると、組織をスムーズ
に回せなくなるから」
とのことでした。
「では、もし部下に嫌われて、組織
をスムーズに回せなかったら、どう
感じますか?」
と聞いてみたんですね。
すると、
「うーん、凹むというか、役に
立たないというか、自分に自信が
なくなります・・・」と渋い表情に。
そこで、その7年前に、周りから
パワハラとか厳しすぎると言われ
始めた時、どんな気持ちになった
か聞いてみると、
「・・・自分が悪いのかなと、
ちょっと自信がなくなったんです
よね・・・」とAさん。
「・・・ということは、もしか
して自分に自信がないことが、
部下に気を使い過ぎて、自分が
思ったように言えなくなって
いるのですか?」とお聞きすると、
「・・そうかもしれません・・・。
今まで自信を付けるために、たくさん
本を読んだり、セミナーにも参加して
みたんですけどね・・・」とAさんは、
ため息まじりに答えてくれたのです。
そこで、この自信がないという
のは、どんな感覚かを聞いてみると、
「え?自信がないは、自信がない
感じなんですけど・・・」
とAさんは、不思議そうな表情に。
ところで先日、TVを見ていたら、
興味深い内容をやっていたんですね。
それは、日本人のビジネスパーソン
に、長年の頭痛持ちの方がいるそう
です。
その方たちは、日々、仕事も忙しい
ため、市販の頭痛薬で我慢して、
お医者さんに診てもらわず慢性悪化
している人が多いとのこと。
それは、看護師さんなどの医療関係
者も多いそうです。
TVでは、これを日本人の気質だと
説明。
頭痛の原因には、いろいろな種類が
あるので、自分でも調べてみました。
◆頭痛の原因
・ストレス性:緊張、プレッシャー
・過労
・片頭痛
・眼精疲労:長時間のPC作業など
・寝不足
・身体のゆがみ
・脳疲労
・風邪
・薬やサプリの取り過ぎ
・虫歯
・歯のかみ合わせ
・歯の詰め物(金属アレルギー)
・更年期障害
・脳の病気(脳梗塞、脳腫瘍など)
・花粉症
・ハウスダスト
・暑い時期の熱中症
・コロナ
・ブレインフォグ
(脳に霧がかった感覚)
それぞれ違う原因なのに、これら
全てを市販の頭痛薬だと、一時
しのぎにしかならず、場合に
よっては悪化させることもある
そうです。
この内容を読んで、あなたはどう
感じましたか?
私はこのTVを見て、ピーンときた
んですね。
なぜならこれはメンタルブロック
と同じなんじゃないかと。
今まで、
「自分ではよく分からないけど
自分にもメンタルブロックが
ありそうだから診断してもらえ
ませんか?」と言われ、数千人を
診断させて頂きましたが、その
多くが、この自信がないに
行きつくことが多いんですね。
また、能力が高いために、自分の
悩みが自信がないことに気付いて
いない方もいらっしゃいます。
ちなみに、自信がないメンタルブロック
にも、いろいろな種類があることを
ご存じですか?
なぜそう言えるかというと、
自信がないと言うクライアントさん
のお悩みを詳しくヒアリングして
いくと、さらに20種類近くに分類
されることが分かったからです。
◆自信がないメンタルブロック
の代表例
1.私はOKと感じられない
(自己肯定感)
2.私はダメ(自己否定)
自分を責める(自責)
3.私は重要ではない
(自己重要感)
4―1.私は価値が無い
(無価値観)
4-2.成果を出す私には価値が
あるけど、成果を出さない私には
価値がない(条件付き無価値観)
5.私は人よりも劣っている
(劣等感)
6.私は力が無い(無力感)
私はどうすることもできない
7.私はできない(自己効力感)
8.私は完璧ではない、何かが
足りない、欠けている
(不完全感、欠乏感、欠落感)
他にもありますが、私たちは、
これらをひとくくりにして
【自信がない】と言っている
んですね。
そしてこの自信がない
メンタルブロックは、これら
いろいろな種類のものが複数、
絡み合っている場合がほとんど
です。
もちろん、それぞれ違う
メンタルブロックなので、外し方
も違います。
そのため、この自信がない
メンタルブロックの断片だけを
外しても、他のものが残って
いると、
一瞬、軽くなったように感じるけど
またすぐに元の【自信がない】
気持ちが湧き上がってくるのです。
もしあなたが、今までいろんな
セミナーや個人セッションを受けた
けど、効果を感じられない、元に
戻った、外れないと感じているよう
でしたら、このことに気付いて
いないのかもしれません。
また、プロの専門家でもこのこと
に気付いていない人も多いようです。
そのため、まずは【自信がない】
悩みを分解することが重要です。
そして、問題構造や信念構造が
どうなっているのか、その全体像
をつかむことで、効果的に
メンタルブロックを外すことが
できるのです。
ところで、上記、経営幹部のAさん
は、成果を出す私には価値がある
けど、成果を出さない私には価値が
ない(条件付き無価値観)、および、
【自信がない】の構成要素だった
複数のメンタルブロックを外し
ました。
すると、それまでの【自信がない】
という感覚を感じなくなり、
部下を叱ったり、仕事を任せる時
の、変に気を使い過ぎることも
なくなり、思ったことを言える
ようになったそうです。
それにより、仕事を抱え込むこと
もなくなり、会社に行きたくなく
なることも解消されたとのこと。
最初、部下に嫌われて組織が回ら
なくなることを心配していましたが、
元々の自信を取り戻し、心の深い
ところの安定感が増したことで、
部下や周りからさらに信頼される
ようになり、スムーズに動くよう
になったそうです。
そして今は、大きな目標を立てて、
組織でチャレンジ中ですとメール
を頂きました。
ところで、あなたがお仕事で、
【自信がない】と感じるとしたら、
どんな時ですか?
自信がないメンタルブロック
には、いろいろな種類があるので
まずは分解してみてくださいね。
メンタルブロックの構成要素を
見つけることが、外す大きな
第一歩になりますよ。
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
■メンタルトレーニンで営業力強化
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