あなたは、やりたいことがあるのに
行動できないことはありますか？
メンタルブロックのよくあるご相談
の１つに、【行動できない】が
あります。
今まで、起業塾から受講生さんの
メンタルブロック解除のご依頼を
受けたり、
起業塾や経営塾を受講して知識は
付くけど、行動できないので、
メンタルブロックを外したいと
ご相談されることがよくあります。
以前、４０代の自営業者Ａさんから、
こんなご相談がありました。
（許可を得て、本人が特定できない
ようにしてご紹介します）
「コロナ後、仕事の動きが鈍くなり、
いろいろ理由をつけて、なかなか
行動できなくなっています。
原因が分からず、おそらく心理的
なものだと思うのですが、行動
できないメンタルブロックを
外したら、行動できるように
なりますか？」という内容でした。
セッションではＡさんに、お仕事
で行動したいのに行動できない時、
自分の心や身体の中で、どんな
イメージや感覚がわいてきますか？
と聞いてみたんですね。
するとＡさんは、
「え？どういうことですか？」
と少しビックリした表情に。
そして、
「そんなこと、考えたことも
なかったですけど、何となく・・・
目の前に２～３mぐらいの大きな
岩があって、押しても動かなくて、
前に進めません」とのこと。
その岩を押しても動かなくて、
Ａさんは、どうしているのかを
聞いてみると、
「どうすることもできなくて、
ぼう然としている感じです」とＡさん。
では、その岩は、何と言っている
感じですか？と聞いてみると、
「行かせない・・と言っている
感じがします」とのこと。
なぜその岩は、Ａさんに行かせない
と言っているのかを聞いてみると、
「危ないから行かせない・・・」
と言っているような気がするそう
です。
そこで、何が危ないから行かせない
と言っているのかを聞いてみると、
「失敗したら危ない、自分だけで
なく、周りの人にも迷惑がかかる
し、痛手を負うから」とＡさん。
Ａさんを、行かせないようにして
いた目の前の岩は、自分や周りの
人たちを失敗や痛手から守ろうと
していたんですね、と伝えると、
Ａさんは、
「知らなかった・・・」
とつぶやいたのです。
なので、その岩と対話しながら
メンタルブロックを外していき
ました。
そして他に、Ａさんを行動させ
たくない、止めているイメージや
身体の感覚はありますか？
と聞いてみると、
「何となく・・・肩と背中に違和感
があるような・・・」
とＡさんは言います。
では、肩と背中辺りに、どんな違和感
がありそうですか？と聞いてみると、
「何となく、先ほどとは違う
７０～８０ｃｍぐらいの岩のような
モノが乗っている感じで重いです」
と肩を触っているＡさん。
その肩と背中の重い岩は、
何と言ってますか？と聞いてみると、
「お前は、家の跡継ぎだからな！
と言ってる感じがします」とＡさん。
誰の声がそう言ってる感じが
しますか？と聞いてみると、
「父親？祖父？両方？」
とのこと。
Ａさんは子供の時、お父さんと
お祖父さんの期待が大きかった
感じですか？と聞いてみると、
「物心が付いた頃から、２人の期待
が大きく、そんなことを言われて
いたように思います」とＡさん。
その期待は、小さい時は、あまり
よく分からなかったけど、段々と
年齢が成長していくにつれて、
重くなっていったんですね？
と聞いてみると、
Ａさんは、
「自分で言ってて、ちょっと
ビックリですが、そうだったのか
・・・」とつぶやいたのです。
この岩を、このまま背負い続けたい
ですか？と聞いてみると、
「イヤです、自由になりたいです」
とＡさん。
では、どうしてイヤなのに、Ａさん
は、その期待の岩を背負い続けて
いるの？
何をメリット・利得と感じている
のか聞いてみると、
Ａさんは、
「メリット？分かりません・・・」
とのこと。
普通は、分からないですよね。
でも何か理由があるはずですよ。
何のために、この期待の岩を背負い
続けているのでしょうね？
と聞いてみると、
「たぶん・・・父親も祖父も私を
可愛がってくれたので、私もその
期待に応えたかったんです。
だから・・・」
とＡさんは、何かを思い出して、
じーんと感じている様子でした。
それが、期待の岩を背負い続けて
いる理由、メリット・利得ですよね。
そしてこれが、メンタルブロック
を手放したいのに手放せない、
潜在意識・無意識を書き換えたい
のに書き換えられない、
一瞬、メンタルブロックが外れた
と思っても元に戻ってしまう理由
なんですね。
どうされますか？このまま、期待
の岩を背負い続けたいですか？
と聞くと、
「軽くなりたい、自由になりたい。
でもどうしたらいいか分かりません」
とＡさんは言います。
では、私についてきてくださいね、
と言って、岩のメンタルブロックを
外していきました。
このように、そもそも私たちは、
自分のメンタルブロックに気付いて
ないことが多く、複数の
メンタルブロックが絡み合って
いる場合もあります。
さらに、メンタルブロックを持って
いるメリット・利得にも、気付いて
ないことがほとんどなんですね。
ところで、もしあなたが、行動
できないメンタルブロックを持って
いるとしたら、どんなイメージや
身体の感覚がありそうですか？
そこで、自分では、なかなか気づき
にくいので、
【行動できないメンタルブロック
のイメージ、身体の感覚】
の一部をご紹介します。
読んで心にピンとくるところが
あれば、自分の場合はどうだろう？
と参考にしてみてくださいね。
■行動できないメンタルブロック
のイメージや身体の感覚一覧
（比喩・メタファー）
◆障害物
○目の前に、大きな壁、大きな
岩があって前に進めない
○頭の上に、分厚い鉄板、分厚い
氷があって上に行けない
○向かい風、あるいは、暴風雨
で、なかなか前に進めない
◆身体
○肩や背中に、大きな岩、ブロック、
レンガのようなものが乗っていて
重くて、なかなか進めない
○お腹に、大きな石か岩のような
ものがあって重くて進めない
○胸やお腹に、ナイフのようなモノ
が刺さっていて、痛くて動けない
○足に、海藻みたいなものが
絡み付いて前に進めない
○後ろ髪を引っ張られる感覚が
あって進めない
○頭の上から、大きな手で押さえ
付けられて進めない、動けない
○あることを考えようとしたり、
計画を立てようとすると、胸や頭
がモヤモヤしたり、お腹が重く
なったり、イヤな感覚になったり、
後ろ首や頭の中心を、ギュッと
手で握り締め付けられる感覚で
痛くて考えられない、動けない
◆縛られている
○実家に、見えない糸で縛り付け
られているような感じで、家から
自由に出られない、動けない
○ガリバー旅行記のように、無数の
小人から小さい糸のようなもので、
地面に自分が縛り付けられて
動けない
○手足に鎖をつなげられて、囚人
か奴隷のように、やりたくないこと
をやらされている感覚。自分が
やりたいことができない
◆先が見えない、視界が悪い
○真っ暗なトンネルの中、霧の中、
迷路の中を、手探り状態で歩いて
いるような感覚
◆虫
○ハエが顔の周りをブンブン飛び
回って、手で払ってもキリが無く、
気を取られて前に進めない
○アリのような小さな虫が集団で
攻撃、邪魔するから前に進めない
（いじめられた投影）
◆動物
○虎やライオン、馬、犬や猫、鳥
などの動物に、矢が刺さっていたり、
ケガをしていてその痛みで動けない
（動物に、自分の心が傷付いて
いるのを投影）
◆声
○自分の内側から、「イヤだ、
やりたくない」と自分が言って
いる感じがする
○自分の内側から、あるいは、
耳元で、「ダメ、やめといた方が
いい、危ない」と誰かの声が
言っている感じがする
（親・兄弟、祖父母、親戚の声
の場合もある）
◆引きこもり
○地中深くに、なぜかもう１人の
自分を閉じ込めている感覚
○地上で戦争が起きているので、
怖くて地下深くの暗闇に隠れている
◆その他
○親や兄弟姉妹の羨ましそうな、
悲しそうな顔が浮かんできて、
自分が前に進むのが悪い気が
する
○自由に空を飛び回って遊んで
いたら、大きな力で叩き落された。
その痛みで自由に飛べない
○糸が切れた凧のように、空を
漂っている
（自分のコントロールを失って
いる）
○今のままの方が、太陽の光が
ぽかぽか温かくて、毛布に
くるまってぬくぬくしている
ような感じで安心安全。
動いて前に進むと、何が起きるか
分からないので危険と感じている
これらを読んで、あなたがもし
行動したいのに行動できないと
したら、どんなイメージや身体の
感覚がありそうですか？
普段、気付いていない潜在意識・
無意識のイメージや身体の感覚に
意識を向けることでメンタルブロック
解決のヒントを見付けることが
できますよ。
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
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