復讐のメンタルブロック解除


あなたは、誰かを恨んだり、

憎んだり、ゆるせない気持ちは

ありませんか?

 

これは、復讐のメンタルブロック

にも、つながっていることがある

んですね。

 

以前、40代の幹部Aさんから、

こんなご相談がありました。

 

(許可を得て、本人が特定できない

ように加工してご紹介します)

 

「会社が激務で、寝ても休日も、

マッサージや温泉に行っても

なかなか疲れが取れません。

 

身体は、悲鳴をあげているのに、

休めない、頭は仕事のことばかり

考えていて、戦闘モードのまま

なんです。

 

そのため、パフォーマンスが

落ちてるのですが、こういうのは、

メンタルブロック解除で解消できる

のでしょうか?」という内容でした。

 

そこで、私は、

身体は、悲鳴をあげているのに、

Aさんは、どうして戦闘モードの

まま、頭は仕事のことばかり

考えて、休めないようにして、

パフォーマンスを落としている

んですか?と聞いてみたんですね。

 

すると、

「何だか、自分が休んだり、

リラックスしたらいけないような

気がするんです。

 

立場の責任もありますからね」

とAさん。

 

では、もしその立場の責任を

果たせなかったら、どうなり

そうですか?と聞いてみると、

 

「自分の立場の責任として

次々と問題解決や目標達成しない

と、認められないですよね」

と言います。

 

その立場の責任を認められないと

どうなるんでしょうか?と聞くと、

 

「自分にはその立場になる価値

が無くなります・・・」

とのこと。

 

すると、どうなりますか?

と聞くと、

 

「・・・自分には価値が無いと

いうか・・・」とAさん。

 

なので、

役割や責任を果たせない、

成果を出さないと、

◆自分には価値が無い

と思い込んでいるんですね。

 

このメンタルブロックを外す必要

があります、と私がお伝えした

瞬間、Aさんは、

 

『邪魔するな!』

みたいな表情、雰囲気になった

んですね。

 

あれ?今、何か変な感覚を感じた

のですが、Aさんは、今、心の中

で何が起きたんですか?と聞くと、

 

「・・・自分の中で、抵抗を

感じました」とAさん。

 

どんな抵抗ですか?と聞くと、

 

「うーん、何というか、悔しい、

憎い、ゆるさない、みたいな感じ

ですかね・・・

 

何だか、地面をガンガン蹴って

地団駄を踏んでいる感じです」

とAさん。

 

何にそんなに悔しい、憎い、

ゆるさないと、地面をガンガン

蹴って地団駄を踏んでるのですか?

と聞いてみると、

 

「分かりません・・・悔しい、

憎い、ゆるさない、負けたくない、

と感じます。

 

そして、なぜか分かりませんが、

仕事を頑張って、倒れてやる、

みたいな感覚もあります」

とAさん。

 

仕事を頑張って、倒れてやる?

どういう意味ですか?と聞くと、

 

「父親に、認めさせてやる、父親

の教育が間違っていたと泣いて

謝らせたい、後悔させてやる・・・」

 

と言いながら、Aさんは怒りで

プルプル震えだしたのです。

 

そして、こんなことを語って

くれたんですね。

 

「子供の頃、父親が、お前みたいな

甘えた奴は、社会で通用しないと

その時の気分でイライラして理不尽に

怒ってばかりで、暴力を振るわれる

ことも多かったんです。

 

私のことを認めず、信じてくれない、

それが、ゆるせなくて恨んで、

憎んでいました」とのこと。

 

だからAさんは、身体が悲鳴を

あげているのに、寝ても休日も疲れ

が取れない、

 

リラックスしたり、くつろぐのを

ゆるさず、頑張って幹部まで

昇進し、戦闘モードのまま、

ハードワークをしていたんですね。

 

なぜなら、仕事を頑張って倒れない

と、お父さんに泣いて謝らせたり、

後悔させたり、復讐する目的を

果たせなくなりますからね、

と伝えると、

 

Aさんは、ガーンといった表情に。

(当たっている時の反応)

 

これは【復讐のメンタルブロック】

です。

 

親に復讐するために、自分を過酷な

状態に追い込んで苦しめたり、問題

やトラブル、不幸、病気や事故を

引き起こすことがあります。

 

何か思い当たることはありま

せんか?と聞くと、

 

Aさんは、

「何となく分かる気がします。

 

今までずっと父親への悔しさを

胸に秘めて生きてきたような

気がします。

 

こんな復讐心に支配されていたら、

健康を崩しますよね」とのこと。

 

それだけつらかったんですよね、

そして今のままお父さんをゆるさず、

憎み恨んで復讐したい気持ちを

持ち続けるのもいいです。

 

または、その復讐心を手放して、

成果を出しても出さなくても、

そもそも私には価値があると

とらえ直して、

 

自分がくつろいだり、リラックス

することをゆるして、自分を大切

にしながら、仕事で力を発揮する

こともできます。

 

どちらの方がAさんにとって、

望む人生になりますか?と聞くと、

 

「そうですよね・・・子供の頃の

父親への憎しみに縛られて、自分

の人生を苦しめるのは良くない

ですよね。

 

確かに、それは分かるんですが、

長年、これを支えに生きて、

手放す方法も分からないんですよ」

とAさん。

 

ちなみに、どうしてAさんは、その

復讐したい気持ちを持ち続けている

んですか?どんなメリット・利得が

あるのでしょう?と聞くと、

 

「メリット?・・・

よく分かりません・・・

 

・・・愛の証明・・・

 

父親が私を愛してくれなくても

私は父親を愛している・・・

その証明・・・」

 

とAさんは、悲しい表情をして

ボソッと答えたのです。

 

Aさんは、お父さんへの愛の証明

のために、倒れてお父さんに後悔

させたいと復讐したかったんですね。

 

それほどAさんは、子供の時、

愛の嘆きがあったんですね、

と伝えると、

 

Aさんは、小さくうなずいたのでした。

 

そして、もしAさんが、今まで

生きる支えだった復讐心を手放して、

新しい信念に変えたいのでしたら、

私はお手伝いできますよ、

と伝えると、

 

「そうしたいです」とのことで、

復讐のメンタルブロックを解除

していきました。

 

セッション後、Aさんは、

「これから何を信じて生きていけば

いいんだろう?と少し心がサワサワ

します。

 

何だか足場がグラグラして、何か

しっかりしたモノにしがみつきたい

ような感覚です」と言ってました。

 

古い制限となる思い込み・信念から、

新しい力となる思い込み・信念に

なってすぐは、戸惑いや不安定感の

ようなモノを感じることもあります。

(個人差あり)

 

約1か月後、心の安心感、安定感

が増して、寝たり、休日には、

くつろいだり、リラックスできる

ようになり、

 

生活にメリハリが出て、仕事の

スピード感もパフォーマンスも

アップした、自分にも人にも優しく

なりました。

 

それにしても、父親への愛の証明

のために、父親へ復讐しようとして、

自分を苦しめていたなんて、本当に

ビックリです。

 

心の闇が明るく晴れわたり、すがすが

しいです、とメンタルブロックが解放

されて喜んでいましたよ。

 

ところで、あなたは、誰かを恨んだり、

憎んだり、ゆるせない気持ち、復讐

したい気持ちはありませんか?

 

今回のケースは、潜在意識・無意識

の中で、メンタルブロックが多重構造

になっていたので、自分ではなかなか

気付けず、熟練した専門家でないと

分からないかもしれません。

 

◆1層目

くつろいではいけない

休んではいけない

 

◆2層目

成果を出さない自分には

価値が無い(条件付き)

 

◆3層目

復讐のメンタルブロック

(愛の証明のため)

 

 

今回の復讐のメンタルブロックは、

親に対してでしたが、その他でも、

よく出てくるケースがあります。

 

それは、

◆親や家族が、ひどいことをされた

という内容です。

 

子供の時、親や家族が、誰かから

騙された、裏切られた、利用された、

悪者にされた、ひどいことをされた、

などで、

 

悔しがったり、怒ったり、悲しんだり、

苦しんでいるのを見て、その気持ち

を受け取った。

 

これは、本人は忘れていても、

心の底では【親の仇!】というほど、

恨み憎んで復讐心を持っている場合

があります。

 

それゆえ、親や家族の悔しさ、苦しみ、

悲しみなどを背負って、自分を苦しめ

たり、制限となる思い込み、

メンタルブロックになっていること

があります。

 

この復讐のメンタルブロックが強いと、

深手の傷をおった虎が、心の奥底に

住んでいるように感じるかも

しれません。

 

普段、その傷付いた虎

(インナーチャイルド・副人格)

は、理性で心の奥に抑えられて、

隠れているのですが、何かの

タイミングで浮上してくることが

あります。

 

そして自分を傷付けた人と似た人や

似た場面などで、周りの人、家族や

パートナー、友人、知人、仕事関係

の人などに、無自覚で、

 

「ギャー」と、心の痛み、苦しみ、

恨み、憎しみを吐き出して相手を

攻撃し、傷付けることがあります。

 

それは人生の課題としてパターン

を繰り返すので、強化増幅して

いき、本人も周りも、つらく

苦しくなっていくんですね。

 

なので自分の心の傷には、見て

見ぬフリをするのではなくて、

真摯に向き合って解消していく

必要があるのです。

 

ところで、もし今、あなたが誰かを

恨んでいる、憎んでいるなど、

【復讐のメンタルブロック】や

【心の傷】があって、それが解消

できたとしたら、

 

お仕事や生活、人生、未来は、

どのように変わりそうですか?

 

セルフイメージコンサルタント

岡崎哲也

 

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