福の神
あなたの周りで、いつもニコニコ
していて、なぜか人が集まったり、
その人がお店に立ち寄ると、いつの
間にかお客さんが入り始めて、繁盛
するような人はいませんか?
もしかしたら、あなた自身も、そんな
ことがあるかもしれませんね。
江戸末期、宮城仙台に鉄砲職人の
家庭の4番目の子として生まれた
芳賀四郎さんという方がいました。
四郎さんは、子供のように明るく、
純真で、いつも笑顔だったそうです。
生家は裕福だったのですが、生まれ
つきか、または7歳の頃に広瀬川に
落ちて流され、意識不明になった時
から、少し知能の発達が遅れた
ようです。
四郎さんは気ままに街中を歩き回り、
ほうきが立てかけてれば、勝手に
店の前を掃いたり、
店先にひしゃくを入れた水おけが
あれば、勝手に水をまいたりして
いました。
また、何となく、人のうちに来ては、
愛想いい笑顔を振りまいて、いつの
まにか帰っていったそうです。
ところが、不思議なことに四郎さん
が来た家は、次第に運が開けてきて、
良いことばかり起こるそうなのです。
やがてそのことが町中の評判と
なりました。
ある時、事業がうまく行かず、
悩みふさぎ込んでいた人の家の前に、
ふらっと現れると、四郎さんは
こう言いました。
「そんな顔しないで、俺みたいに
笑ってけさいん(仙台弁で笑って
ください)」
四郎さんにそう言われて、鏡を
見てみると、そこにはしかめっ面
の自分がいたのです。
これではお客さま商売はうまく
いくはずもないと、ハッと目が
覚めたそうなんですね。
それに気付き、日々、意識して気を
付けて、知恵を出し励むと商売も
うまく行くようになり、以前の
ような元気と活気を取り戻したそう
です。
そればかりではなく、なぜか幸運が
その家めがけて押し寄せてきたんだ
とか。
やがて四郎さんが立ち寄った家や、
出会った人、掃除した店には幸運
をもたらし、繁盛すると噂される
ようになり、評判を呼びました。
そんなこともあり、四郎さんは、
福の神さまではないかと言われる
ようになったのです。
そしてわざと店の前にほうきを立て
かけたり、水おけを置き、四郎さん
に来てもらおうとする店が増えました。
ですが、四郎さんは、自分を本当に
歓迎してくれる店とそうでない店、
ずるい人、いじ悪い人を見分けて
いたようです。
そしていい人や歓迎してくれる店の
ところに訪れ、そこのお店は繁盛
したそうなんですね。
そんな四郎さんは、いつしか
「仙台四郎」と呼ばれ、福の神さま
として、今でも長く地元を中心に
愛されているそうですよ。
また福の神といえば、日本、インド、
仏教、中国の神さまが大集合した
七福神がいます。
恵比寿天(えびすてん)
大黒天(だいこくてん)
毘沙門天(びしゃもんてん)
弁財天(べんざいてん)
布袋尊(ほていそん)
福禄寿(ふくろくじゅ)
寿老人(じゅろうじん)
福の神は、ニコニコ笑顔な方が
多いですが(毘沙門天は軍神なので
ニコニコしてないけど)、
見ているだけでこちらも笑顔に
なったり、幸せを感じたり、温かい
気持ちになって、福を頂けそうです
よね。
そして今まであなたも、笑顔で幸せな
気持ちを感じているだけで身近な人
や大切な人をたくさん笑顔や幸せに
してこられたと思います。
相手を安心させてあげたり、面白かった
ことを話してあげたり、相手の話を
聴いてあげたり、
その人を気にかけてあげたり、努力や
頑張りを認めてほめてあげたり、
その人の目標の相談にのり、実現を
手助けされたこともたくさんあると
思います。
改めて、このコロナ感染者増加の時期、
あなたが福の神だとしたら、
大切な人や身近な人、お客さんや部下、
社員さん、取引先などをどのように
幸せや笑顔にしてあげますか?
そして、もしあなたが福の神だと
したらお仕事で、どんなアイデアが
浮かんできそうですか?
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
※少し前に、セルフイメージを
福の神に書き換えたクライアントさん
が、その後、すごくいいとのことで
今回、参考に文章を作ってみました。
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