あなたの中に、そんな衝動
はありませんか?
実は、その破壊衝動は、
壊したいという願いでは
なく、行き場を失った生命
の叫びかもしれません。
本当は壊したかったのでは
なく、
「分かってほしかった」
「愛されたかった」
という願いが、何十年も
出口を失っていることが
あります。
子供の時、特に母親の愛情
を、望んだカタチで得られ
ないと、この衝動が強く
現れることがあるんですね。
以前、40代自営業者Aさん
から、こんなご相談があり
ました。
「仕事は、頑張って成果を
出していますが、時々なぜか、
納得がいかず、暴れて全て
をメチャメチャに壊したく
なる衝動が起きます。
すると、感情が暴れるので
判断が鈍り、仕事に集中
できなくなり、
ビジネスパートナーや家族、
身近な人に感情をぶつけて
しまいます。
こういった状態は、
メンタルブロック解除で
効果がありますか?」
という内容でした。
(了承を得て内容を一部
加工しています)
そこでセッションを
受けることになりました。
この状態は、どのくらい
続いていますか?
と聞いてみると、
10年以上続いてて、
2週間に一度ぐらいは、
この葛藤状態が起きる
とのことでした。
その時、どんな感覚が
起きるのですか?
と聞くと、
「納得いかないひどいこと
をされたから、絶対に
ゆるさないという感覚です」
とのこと。
それはどういう意味ですか?
と私が聞くと、Aさんは、
少し黙りました。
そして、
「私が、幼稚園・小学生
の頃から、親は、
優秀な姉を褒め、末っ子
の弟を可愛がり、
成績がイマイチだった
私は、『なぜもっと頑張ら
ないんだ』と怒ってばかり
でした。
『なぜ私だけそんなに
怒るんだ、うおー』
と親を恨み、
言葉にならない怒りと
悲しみの慟哭のような
激しい想いを持ち続けて
います。
腹いせに、弟をいじめた
こともありますが、その時
も、私だけ怒られたんです」
と怒りをにじませるAさん。
Aさんが怒ってゆるさない
と思っているのは、お父
さんとお母さんですか?
と私が聞くと、
「そうです」とのこと。
Aさんにとって、この親
をゆるさない気持ちは、
持っていた方が良さそう
ですか?と私が聞くと、
「親をゆるさない気持ち
なんて、持たない方がいい
に決まってます。
今までいろいろな方法で、
親をゆるすことをやって
みたけど、なかなか解消
できないんです」とAさん。
では、どうして子供のAさん
は、親を絶対にゆるさないと
思い続けているの?
これを持ち続ける理由、
メリット・利得は何でしょう?
と聞いてみると、
最初、Aさんは、
「そんなものはない」
と言いました。
しかし、心の奥の反応を
感じ始めました。
「何となくですが・・
親をゆるさない気持ちで、
今まで仕事を頑張って
きたと思います」
とAさん。
他にも、ありませんか?
と私がお聞きすると、
「親を振り向かせたい、
親に愛されたい・・・
と思い続けています」
とAさん。
他にはないですか?
「子供だったので、頭に
焼き付いてて・・」
そして、なぜ私たちは
苦しい記憶を長い間持ち
続けるのでしょうか?
その怒りには、別の目的
がありませんか?
Aさんは、さらに深く
感じていく中で、あること
に気付きました。
「イヤなんだけど・・・
それが唯一、親の愛を失わ
ないための最後のつながり
だったんです・・」
その親をゆるさない気持ち
は、「執着」になって
いませんか?と尋ねると、
「・・なってますね・・」
とAさんは、ぼう然とした
表情に。
その持ち続けているメリット
の執着からメンタルブロック
を外していきますね、
と言って進めていきました。
セッション約1か月後、
Aさんから、こんな
メッセージを頂きました。
通常、2週間に1回はある
暴れて全てをメチャメチャ
に壊したくなる衝動が
起きていません。
納得いかない、ゆるさない、
気持ち、破壊衝動に、人生
を支配されなくなりました。
今までいろんなことを
やっても解消しなかった
のに、ノビノビ自由に
なった気分です。
判断や、ビジネスパートナー
との人間関係も改善されて、
本当に、不思議です、
とのことでした。
もしかすると、
「そこまで激しい破壊衝動
は、自分にはない」
と思ったかもしれません。
でも、形は違っても、人の
生命の奥では、同じ構造
が起きることがあります。
実は日本神話にも、同じ
心の動きが描かれています。
幼い時、母を失った
天照大御神の弟・素戔嗚尊
(スサノオノミコト)は、
悲しみと愛情不足で
「お母さんに会いたい」
と暴風雨のように泣き叫び
暴れ回ります。
母に会いたい一心で、
黄泉の国へ向かおうとし、
父・伊弉諾尊(イザナギノ
ミコト)から勘当されます。
スサノオノミコトは、高天原
の姉・天照大御神に会いに
行きます。
高天原で彼は、田畑を荒し、
神殿に糞を撒き散らし、
機織り小屋に馬を投げ込む
など、暴れ回ります。
困り果てた天照大御神は、
天岩戸に隠れ、世界は暗闇に。
八百万の神々の天岩戸開き
で、天照大御神は再び姿を
現し、世界に光が戻ります。
原因となったスサノオノ
ミコトは高天原を追放され、
地上へ突き落とされます。
彼は放浪の旅に。
途中、しくしく泣いている
老夫婦と娘・奇稲田姫に
出会います。
理由を聞くと、
「毎年、八岐大蛇が娘を
食べに来て、最後のこの娘
も食べられます」
それを聞いた
スサノオノミコトは、
内側で何かが変わります。
「守りたい」
スサノオノミコトの怒り
が、消えたわけではなく、
その強大な力が、
「壊す方向」から
「守る方向」へ
向きを変えたのです。
スサノオノミコトは、
酒で大蛇を酔い眠らせ、
剣で断ち切ります。
大蛇の尾から出たのが
『天叢雲剣(草薙剣)』
(3種の神器の1つで
名古屋・熱田神宮のご神体)
そして、妻・奇稲田姫を
守るために八重垣を築きます。
「八雲立つ 出雲八重垣
妻籠みに 八重垣作る
その八重垣を」
暴れ神スサノオノミコトが、
守る神へと変わった歌で、
日本最古の和歌と言われて
います。
もしこの物語に心が動いた
なら、あなたの中にも、
同じ生命の動きが眠って
いる可能性があります。
子供にとって、母親は世界
そのもの。
「何があっても自分を
愛してくれる」
そう信じきっています。
その母親から愛されない
と感じた時、
子供の心では、ただ
「悲しい」という言葉では
表せない、世界そのものが
崩れたような、
嘆きと絶望が全てを破壊
したい本能の衝動になって
いるのです。
たとえば、
◆1.母親を早く失った
(他界、離婚など)
◆2.母親が弟や妹の世話、
仕事、近所・親戚付き合いなど
で忙しくて甘えられなかった
◆3.母親が他の兄弟姉妹
ばかり可愛がった
◆4.母親から怒られて
ばかりだった
◆5.母親が病気がちで
甘えられなかった
◆6.母親が家庭より他を
優先した
などなど、これは、父親も
同様です。
この中に、あなたも心が
反応するものがあり
ませんか?
Aさんが変わったのは、
怒りを消したからではなく、
巨大な生命力の向かう
方向が変わったからです。
私のメンタルブロック解除
では、その奥で守ろうと
していた願いと、生命力が
止まっている構造を見つけ
ます。
その構造が自然に更新
されることで、破壊
エネルギーは、守る力・
創造する力へ戻っていき
ます。
これは、神道の「氣枯れ」
による生命の滞り、不足、
歪みを、祓い修正する概念
にも通じています。
あなたの中にも、歯を食い
しばり、ガンガン地団駄を
踏みながら、
今も叫び続けているあの
日の子供がいませんか?
「どうして分かって
くれなかったんだ!」
「どうして愛して
くれなかったんだ!」
その叫びは、怒り暴れる
形でしか表現できなく
なっているのです。
その心の声に気付くこと
が最初の第一歩となり
ます。
そのため、
「愛されなかった嘆きの
破壊衝動」に使われて
いた生命力を、
「自分や大切なものを
育てる力」
へ戻していくことです。
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
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