講演や研修、講座など、人前で話す
先生業をお仕事にされたりして
いますか?
たとえば、
・研修講師
・講演講師
・コンサルタント
・セミナー講師
・著者さん
・士業
また、
経営塾や起業塾、ビジネス講座、
メンタルヘルス講座、
コンサルタント養成講座
コーチ養成講座などの主催者
など先生業の方たちから、
メンタルブロックで似たような
ご相談を受けることがあります。
以前、40代 講座主催者のAさん
から、こんなご相談がありました。
(許可を得て、本人が特定できない
ようにご紹介します)
「ありがたいことに、たくさんの
会員さんに支援されて、本当に
感謝しています。
私の講座を、受講生さんたちが
とても感動して喜んでくださり、
口コミ紹介してくれたり、最近では
認定講師の皆さんが活躍してくれて、
仕事的には、ラクになってきて
います。
その一方で、私は自分では変わって
いないと思うのですが、周りから
ますます憧れられるようになって
何だか変な感じなんです」
とAさん。
どんなふうに変な感じなんですか?
と私が聞いてみると、
「何というか、先生らしく振る
舞わなといけないというか・・・
自分らしくいるよりも、会員さんが
喜んでくれる期待に応えないといけない、
という気持ちになります」とのこと。
そのことで、Aさんは、どんな
お困り事が起きているんですか?
と聞いてみると、
「講座は、会員さんの期待に応える
ために、自分を奮い立たせてやって
ます。
リアル会場やzoomのオンライン
講座など、人前で話している時は、
シャキーンと機転も利き、面白い、
感動した、愛があるとよく言われる
んです。
その講座(リアル、オンライン)や、
オンラインの個人面談などが終わり、
日常生活に戻ると、
心身がガクッと疲れて、何もしたく
なくなります。
嫁さんや子供など家族に癒される
こともあるのですが、疲れている
から、そっとしておいて欲しいと
部屋にこもっていることも多々
あります」とAさん。
心身がガクッと疲れて何もしたく
なくなって部屋こもっていること
に、困っているんですか?
と聞いてみると、
Aさんは、
「人から賞賛されたりして嬉しい
反面、私は、本当はそんなにすごい
人じゃないし、抜けてたり、ぼーっと
してるところもあるんですよね(笑)」
とのこと。
そこで、私は、Aさんに、
本当は、そんなにすごい人じゃない
のにと、自分を否定してたりしていま
せんか?と聞いてみると、
「あ、ほんとですね、自分を否定
してますね、気付かなかった・・・」
とのことでした。
さらに、
「会員さんの期待に応えられなかった
り、自分が思ったような反応を得られ
なかったり、思うような講座ができ
なかった時、ガクッときます」
と教えてくれたんですね。
そこで、ガクッとくるとは、どういう
感じですか?と尋ねてみると、
「なんで、できないんだと思います」
とのこと。
それって、もしかして自分を責めたり
している感じですか?と聞いてみると、
Aさんは、
「あ、確かに、責めてますね、
それが普通になってます」
とのことでした。
そこで私は、
人前に出て話をしたり、賞賛されて
いる時は、脳内に、快楽ホルモンの
ドーパミンが大量分泌されるので、
凄いパワーを発揮することがある
んですけど、
その仕事が終わって日常生活に戻ると、
そのギャップで心身がガクンと落ちて、
疲労も大きくなるんですね。
超強力な栄養ドリンクを一気飲みして
徹夜したような感じですかね、
と伝えると、
「あー、私は、それです」
と苦笑いするAさん。
そして、会員さんの期待に応えよう
と奮い立たせて理想を演じ、賞賛
されて、どーんとドーパミンが分泌。
一方で、それは本当の自分じゃない、
演じている自分だ、と自己否定したり、
本当の自分は、大したことないのに
と自己疑念を持ったり、自分を
責めていると、
自分の中で、演じている自分と
普段の自分との分離が広がり、
苦しくなって、心身を崩す場合が
あるんです、と伝えると、
「そうだったのか・・・」
とAさんは、ガーンという表情に
なったんですね。
そこで今、いくつかの
メンタルブロックが出てきました
が、これからも持ち続けていた方が
良さそうですか?とお聞きすると、
外したいとのことだったので、
メンタルブロックを外していき
ました。
このケースは、複数の
メンタルブロックが絡み合っていた
ので、標準コースで解除していき
ました。
たとえば、
◆会員さんの期待に応えないと
いけないと自分を奮い立たせて
理想を演じている
その時、
- 先生らしく振る舞わないといけない
- お手本にならないといけない
- 人を楽しませないといけない
- 人を喜ばせないといけない
- ちゃんとしないといけない
- 間違ってはいけない
- 正しくないといけない
- 善い悪い、善悪の判断基準が
厳しい
- 人目や評価が過剰に気になる
- 弱い自分、できない自分を
出したらダメ
などの、制限となる思い込み、
メンタルブロックが働いている
◆賞賛されるたびに、それは本当
の自分じゃないと自己否定したり、
自分は大したことないのにと
自己疑念や自分責めをしている
◆人の理想を演じている表の自分を
自己否定、自己疑念、自分責めを
続けていると、普段の自分との分離
が広がり、心身を崩すことになる
◆その後のセッションで、Aさんは、
以前、仕事でミスをして人に迷惑を
かけてしまったという罪悪感があり、
さらに小さい時、親に怒られた時に
私は悪いという罪悪感があって、
こんな私が人に教えていいのかと
自己否定や自分責めしていた
◆最初、今の仕事は楽しく、やりがい
を感じつつやっていたのに、いつの
間にか同時に「やらないといけない」
という義務も感じていた
これらのメンタルブロックは、自分
では、ほとんど気付いてなかった
のですが、
セッションで気付くことができ、
メンタルブロックを外していったこと
でAさんは心身が軽くなり、元気に
なっていきました。
以前は、人の期待に応えなければ
いけないと、プレッシャーが大きく
自分を奮い立たせて会員さんの気持ち
を乗せていたので、講座翌日の疲労感
が、すごかったのが、
今では、自然体で楽しく講座ができて、
会員さんも喜んでくださっている
そうです。
そして、自己否定や自分責めも無く
なり、やらないといけない義務感も
ほとんど感じなくなったことで、
今まで以上に、やりがいを感じる
ようになったとのことです。
ちなみにメンタルブロックが複数
絡み合っている場合、解除の順番も
重要となります。
メンタルブロックを外す順番を間違う
と、効果が無いか、効果が半減する
場合があるからです。
この内容を読んで、あなたはどう
感じましたか?
実は、これらの内容は、人前で話す
先生業に限らず、経営者、幹部、
自営業者、営業マンなど、
人の上に立つリーダー的な立場の
人にも、共通してよくある
メンタルブロックのご相談
なんです。
仕事モードになると、スイッチが
入って別人格のようになるケース
がありますよね。
今回、ご紹介したメンタルブロック
は、元々本人は自覚してなかった
ですし、あなたが普通の意識状態で
読んでも、ふーん、そんなものなの
かな?ぐらいしか分からないかも
しれません。
ですが、あなたが、もしピンと思い
当たることがありましたら、自分を
丁寧に見つめてみることで、
とても重要なヒントになると
思いますよ。
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
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