愛されたい心の傷 愛着のメンタルブロック


愛されたい心の傷のメンタルブロック 愛着

 

あなたは、愛されたいですか?

 

ほとんどの人が、「はい」と

答えると思います。

 

そして、この愛されたい気持ちは

個人差がありますが、強くもてば

もつほど、

 

「私は愛されてない、愛が足りない」

という思い込みが強化され、

愛されたい心の傷のメンタルブロック

となり、悩みも深くなるんですね。

 

以前、経営者の50代男性Aさん

から、こんなご相談がありました。

 

「普段はあまりないのですが、

信じていた幹部社員や中堅社員が

辞めことになった時、凹んで寂しい

気持ちになって、やる気が出なく

なります。

 

そしていつも心が満たされません。

 

仕事で業績を上げたり、目標達成

したり、家族や友達と一緒にいる

時は、楽しいけど、それ以外の時は、

心が満たされていません。

 

お金や欲しいモノは、手に入るけど、

私が心から望んでいる、愛や幸せ、

喜び、楽しみ、温もりは、手に

入らないと感じています」

とのこと。

 

そこで、私は、

信じていた幹部社員や中堅社員

が辞めることになった時、

 

凹んで寂しい気持ちになって、

やる気が出なくなったのは、

最近では、いつ頃ですか?

と聞いてみると、

 

「1か月半ぐらい前です」

とのこと。

 

その時、どんなことを感じて、凹んで

寂しい気持ちになって、やる気が

出なくなったのでしょうか?

と私が聞くと、

 

「何だか裏切られたような、突き

放されたような感覚があったんです」

とAさん。     

 

そこで私は、

その時のAさんが、裏切られたような、

突き放されたような感覚に、ちょっと

意識を向けてみてください。

 

その感覚は、身体のどこに感じ

ますか?と聞いてみたんですね。

 

するとAさんは、

「身体? そうですね・・・・

胸のあたりですかね・・」

と教えてくれました。

 

なので、私は、その胸のあたりで

感じている、裏切られたような、

突き放されたような感覚は、

いつ頃から感じているのですか?

と聞いてみると、

 

「そうですね、結構前からある

ような気がします。

 

20代の働き始めた時ぐらいには

感じてましたね」とのこと。

 

20代よりもさらに前に、その感覚

を感じたことはありませんか?

と尋ねてみると、

 

Aさんは、こんなことを教えて

くれ始めたのです。

 

「たぶん小学生低学年ぐらいの頃

から、両親が厳しかったです。

 

特に母親から、『あなたは男の子

なんだから、なんでこんなことも

できないの!』と言われ続けて

きました。

 

その言葉が、ずっと心の奥にグサっ

と刺さっていて、心が傷付いている

んです。

 

本当は、もっと愛して欲しかった

のに・・・」とAさん。

 

 

ところであなたは、ここまでの

話を聞いて、どう感じますか?

 

この「愛されたいのに・・・

心が傷付いているんです・・・」

 

という言葉は、何度、クライアント

さんから聞いたか分かりません。

 

これはいったい何を意味している

のでしょうか?

 

ちなみに、愛されたいのに愛して

もらえない感覚と、裏切られた感覚

の2つは、別々のメンタルブロック

ですが、心の奥の近いところにあり

ます。

 

なぜなら私たちは、子供の時、

愛されたいのに愛してもらえない、

裏切られた、と思い込むことがある

からです。

 

この愛されたい心の傷の

メンタルブロックは、個人差があり、

程度の差もありますが、多くの人が

持っていると感じます。

 

特に、2020年のコロナ後、人との

接触を制限され、テレワークや

ソーシャルディスタンス、友人に

気軽に会うのも、実家に帰るのにも

気を使って帰れない状況が続き、

この愛されたい気持ちを多くの人が

強く感じ始めているようです。

 

これは心理学では、『見捨てられ不安』

『愛着障害』などと呼ばれ、本人は

自覚していない場合もありますが、

このような傾向があります。

 

◆愛に敏感

 

人の愛ある言葉や態度に感動する。

 

テレビや映画、本などでも、

愛あるストーリー、自然を見ても

何気ない日常の中からでも

愛を見出し、感動する。

 

反対に、人の愛の無い言葉や態度

にも敏感に察知し、嫌いになる。

 

◆感情の起伏の変化が激しい

 

楽しそうにしてると思うと、急に

怒りが爆発してブチ切れたり、

落ち込んで凹んだり、悲しく

なったり、感情に振り回されやすい。

 

◆話が長い

 

人から、あの人は話が長い、しつこい

と言われたり、面倒くさがられる。

 

別れがつらいため、無自覚で話が長く

なる傾向にある。

 

◆人との別れが、つらい。

 

社員が辞めること、取引先と取引き

をやめること、ビジネスパートナー

と関係が終わること、お客様が離れる

こと、友達と疎遠になる、など。

 

◆普通の友達だったらそこまでない

けど、親しくなるにつれて、そのうち

その友達は、いなくなってしまう

んじゃないかと不安になる。

 

その不安を感じたくないので、無自覚

に親しい友達を作らないようにして

いる場合もある。

 

◆電話をかけて、つながらず、

折り返し電話がなかなか掛かって

こなかったり、

 

メールやLineなどでメッセージを

送っても、返事がすぐにこないと、

イライラして怒り始めたり、ソワソワ

して不安になったりする。

 

◆普段は、あまり感じないけど、

人間関係で誤解やトラブルがあると、

裏切られた、騙された、と過敏に感じ、

激しい怒りが込み上げて批難・攻撃

したり、その人に嫌われて自分は1人

ぼっちで寂しい、悲しいと感じる。

 

人に裏切られたり、嫌われてつらい

気持ちを感じるぐらいだったら、

自分の方から縁を切った方がマシ

だと思って、実際に縁を切ること

がある。

 

◆心が満たされない

 

目標達成した時や、友人と一緒にいる

時は楽しいけど、心の底から満た

されることはない。虚しさがある。

 

そのため、心を満たす代替行動を

とっていることがある。

(代替行動は、人によって異なる)

 

ネット依存、アイドル追っかけ依存、

過食、過剰なスイーツ依存、お金の浪費

グセ、アルコール依存、ギャンブル依存、

ゲーム依存、危険な車の運転、危険な

スポーツ、性依存、薬物依存、過剰な

ハードワーク含まれます。

 

ひどくなるにつれて、自分を傷つけ

たり、生きている実感や刺激を求める

ようになる。

 

◆恋人やパートナーに、自分を愛して

いるか、疑いの気持ちが強く、何度

も試したりする。

相手を信じることができない。

 

◆理想の家庭を築いても、心が満た

されず、寂しいので、不倫や浮気に

走る場合がある。

誘惑に負ける。魔が差す。

 

◆お金や欲しいモノは手に入れても、

本当に欲しい愛、幸せ、喜び、

温もりは手に入らないと感じている。

 

◆無自覚の場合もありますが、私は

愛されてない、私には愛が足りない、

と感じている

 

◆テレビドラマや映画で、親が子供

を見捨てたり、裏切る場面を見ると、

怒りや悲しみが込み上げてくる

(投影)

 

逆に、長年、離れ離れになっていた

親子が再会したり、絶縁していた

親子が和解する場面を見ると、

抑えられない感情がある(投影)

 

◆寂しさや悲しみを感じないように

強く抑圧し、見ないようにしている。

 

心の深いところの寂しさや悲しみを

本当に感じると、気が狂いそうな

苦しみを感じるため。

 

◆特定の人と長く付き合えず、人が

離れていく感覚がある。

 

それを感じると、寂しい、悲しい。

 

◆1人になるよりも、他の人といて、

つらい状況を我慢する方を選ぶ。

 

パートナーから、DVや虐待、ひどい

ことをされて、苦しくても別れ

られない。

 

ブラック企業で、DVや虐待、ひどい

ことをされて、苦しくても辞められ

ない。

孤独を怖れているため。

 

◆無自覚で、問題やトラブルを

引き起こしたり、事故にあったり、

病気になることがある。

 

それは無意識に、人の注目や関心、

同情を引きたいため

 

◆1人でいる時、自分を裁いたり、

批難したり、自分の運命や人生を

嘆くことがある。

 

◆自分を見捨てた人、愛してくれ

なかった人、裏切った人を、絶対に

許さないと恨んでいる。心の中で

批難したり、責め続けている。

(無自覚の場合もある)

 

◆年齢が上がるにつれて、ますます

1人になることを怖がる

 

 

愛されたい心の傷のメンタルブロック

(見捨てられ不安・愛着障害)には、

このような原因があります。

 

■原因

◆1.子供の時、親の離婚や死別

 

◆2.子供の時、父親が仕事で忙しくて

あまり構ってもらえなかった

 

◆3.子供の時、親が病気がちで、

入退院を繰り返したり、寝てばかりで

あまり構ってもらえなかった

 

◆4.子供の時、両親の仲が悪かった。

 

夫婦ゲンカをよくしていたり、母親

が長期間、実家に帰ったままだったり、

家庭内別居など。そのため、親に

あまり構ってもらえなかった。

 

また、親から、「あなたがいるから離婚

できない」と言われたり、そのような

気持ちを感じていた。

 

◆5.子供の時、両親が共働きで、

あまり構ってもらえなかった。

 

◆6.子供の時、理由があって祖父母

や親戚、施設に預けられていた

 

◆7.子供の時、早い時期から親の

教育・しつけが厳しかった

(幼稚園、小学校のお受験など)

 

◆8.子供の時、親が、自分よりも

兄弟姉妹の方を可愛がった

 

※子供の時、自分がまだ親に甘えて

愛されたいのに、弟や妹が生まれた

ことで、「親を取られた」と思い込む

ことがある

 

◆9.子供の時、父親または母親が

浮気・不倫して、家にあまり帰ら

なかった

 

◆10.子供の時、親のDV・虐待

 

(親のDVや虐待を、イヤなんだけど

潜在意識・無意識では、愛情と勘違い

して受け取っている場合がある)

 

◆11.子供の時、親の無関心、

育児放棄、ネグレクト

 

 

これら、子供の時、充分に親に甘え

られず、愛されなかったことにより、

愛されたいメンタルブロック

(愛されていないメンタルブロック)

が作られます。

 

(実際に、どうだったかよりも、本人

が子供の頃、どのように感じていたか

の方が重要です。)

 

心の根底には、世界と自分に対する

安心感と信頼感が不足しているのが

原因の1つと言えます。

 

重要なことは、これら生育環境は、

時代背景が関係していることです。

 

第二次世界大戦で、親・兄弟を

失ったり、たくさんの兄弟の中、

親も子供も生きることに必死で、

親から充分な愛情を得られず、

高度経済成長していきました。

 

その人たちが親となり、その子供たち

(私たち)も、子供の時、望んだ愛情

を充分に得られなかった場合もあり

ます。

 

そんな気持ちや考え方・価値観も、

祖父母から親、私たち、さらに子供

たちの世代へと連鎖しているからです。

 

この愛されたい心の傷のメンタル

ブロックは、他のメンタルブロック

よりも心の深いところにあり、複数

のメンタルブロックが絡み合って

いる場合が多いです。

 

そのため、様々な心理ワークを学ん

だり、個人セッションを受けても、

なかなかメンタルブロックが外れ

にくい場合があるんですね。

 

なので絡み合ったメンタルブロック

を1つ1つ分解して外していく必要

があるため、回数が必要となる場合

があります。

 

ところであなたは、もっと愛されたい

ですか?

 

それとも、愛で満たされた人に

なりたいですか?

 

愛されたい心の傷のメンタルブロック

(見捨てられ不安・愛着障害)は、

こちらの記事も参考にしてください。

https://mentalt.jp/mentalblock-62

 

セルフイメージコンサルタント

岡崎哲也

 

■メンタルトレーニングで営業力強化

メール講座(全10回・無料)

メルマガボタン