善悪・完璧主義のメンタルブロックを外す


あなたは、

これは正しい、これは間違っている、

これはいい(善い)、これは悪い、

ちゃんとしなきゃ、完璧じゃなきゃ、

という厳しい基準やルールの感覚が

ありませんか?

 

それによって、自分を責めて苦しく

なったり、人間関係のトラブルに

なっているようでしたら、もしか

したら善悪・完璧主義の

メンタルブロックがあるかも

しれません。

 

以前、50代の自営業者Aさんから、

こんなご相談がありました。

 

(許可を得て、本人が特定されない

ように加工してご紹介します)

 

「ビジネスは、何とか頑張ってます

が、自分や人に厳しいところが

あります。

 

そして、

これは正しい、これは間違っている、

これはいい(善い)、これは悪い、

ちゃんとしなきゃ、完璧じゃなきゃ、

という基準やルールの感覚があります。

 

たとえば、目標達成80~90%でも

自分が納得いかないと

「なぜなんだ、なぜなんだ」

と探求しまくります。

 

問題・課題を解決し、成長して

いくので、それでもいいのですが、

何でもすぐに解決するわけでは

ありませんよね。

 

時間や労力、お金がかかる場合も

あるし、それが解決してうまく

行くと思えないと、なかなか行動

できないこともあります。

 

そのため、場合によっては、自分を

責めて苦しくなったり、取引先や

ビジネスパートナーにも同じ基準・

ルールを求めるので人間関係を壊す

こともあります」とのことでした。

 

もしかしたら、それは善悪・完璧主義

のメンタルブロックかもしれませんね

とお伝えすると、Aさんは、セッション

を受けたいということになりました。

 

セッションで、どんな状況か聞いて

みると、Aさんは、こんなことを

教えてくれたのです。

 

「たとえば、毘沙門天という神様が

いるじゃないですか。

 

【七福神の1人で、戦国武将・

上杉謙信が守護神としていた神様。

 

源義経が幼少期に預けられて剣術

を学んだ京都鞍馬寺のご本尊】

 

あの毘沙門天には、鬼を踏み付けて

いる仏像や仏画があるんですね。

 

ちょっと変なのですが、鬼を踏み

付けている毘沙門天も、踏み付け

られている鬼も、両方が何だか自分

の中にいるように感じるんです」

とAさん。

 

??

 

では、Aさんの中にいるその

毘沙門天は、今、何と言っている

感じがしますか?

と私が聞いてみると、

 

「『私は正しい、完全な光・善だ。

悪はゆるさない』と言って怒りの

表情で鬼をにらみつけながら

グリグリ踏み付けている感じが

します」とAさん。

 

では鬼は、今、何と言ってますか?

と私が聞いてみると、

 

「『苦しい、苦しい、僕は悪くない。

なぜこんな目に合わせるんだ』

とギャーギャーもがいている感じ

がします」とAさん。

 

鬼がそう言っているのを聞いた

毘沙門天は、何と言ってるのですか?

と尋ねてみると、

 

「本当は、こんなことをしたくない。

・・・悲しい・・・涙が出そうです」

とAさん。

 

え?こんなことをしたくないのに、

どうして毘沙門天は鬼を踏み付けて

いるのですか?と私が聞いてみると、

 

「分からない・・・

天の命令でやっている・・・」

とAさん。

 

ちなみに鬼は、僕は悪くない。なぜ

こんな目に合わせられるんだと言って

ますけど、毘沙門天は、鬼をどう

感じているのですか?と聞いてみると、

 

「鬼は悪いです」

と語気を強めるAさん。

 

毘沙門天は、鬼のどんなところを

悪いと言ってるのですか?

と私が尋ねてみると、

 

「ちゃんとしてないのは悪い。

わがままを言うのも悪い。

だらしないのも悪い。

 

言ったことをやらないのも悪い。

忘れん坊なのも悪い。

いたずらするのも悪い」

と次々言い始めるAさん。

 

??

 

その悪い鬼とは、誰のことを

いってるのですか?と確認すると、

 

「子供の時の私です・・・」

と悲しい表情になるAさん。

 

では命令している天は、何を意味

してるのですか?と聞くと、

 

「天は・・・たぶん、お父さんです。

お父さんが、ちゃんとしない子は

ダメだ、わがままを言うのは悪い子

だと怒るから、

 

私もちゃんとしない子はダメだ、

わがままを言うのは悪い子だと言って

子供の鬼を踏み付けています(悲)」

とAさん。

 

そこで私は、小さい子供は、お母さん

に愛されたいとか、わがままを言って

甘えたいとか、最初はちゃんと

できないこともあると思うのですが、

 

それは悪いことなんですか?

と聞いてみると、

 

Aさんは、

「確かにそうですね・・・

悪くないですよね・・・」とのこと。

 

そして完全な光、善である毘沙門天

は、そんなお母さんに愛されたい、

わがままを言って甘えたい、ちゃんと

してない子供は悪い子だと言って

グリグリ踏み付けているのですが、

 

それは毘沙門天が本当にやりたい

ことなのでしょうか?と私が聞くと、

 

「悲しい・・本当は小さい子を

いじめるような、こんなことは

やりたくない・・」

とAさんが言うのです。

 

そこで、子供の鬼を踏み付けるのは

もうやめて、毘沙門天は、天に

帰って、本来の役割をするのは

どうですか?と提案すると同意

してくれました。

 

なので毘沙門天には、イメージで

天に帰ってもらったんですね。

 

すると、

「ああ、これでもう子供の鬼を

踏み付ける必要が無くなりました」

とAさんは、ホッとした表情に。

 

では、踏み付けられていた子供の

鬼は、今、何と言っていますか?

と聞いてみると、

 

「僕は踏み付けられたままで

いたかったのに・・・」

と鬼は不服そうに言ってます

とAさん。

 

あれ?どういう意味ですか?

と聞くと、

 

「毘沙門天から踏み付けられて、

苦しんでいたら、お母さんが助けに

来てくれると思っていたのに・・・

 

毘沙門天がいなくなったらお母さん

が助けに来てくれないじゃないか」

と怒りながら鬼が言ってますと

Aさん。

 

なんと鬼には、自分から毘沙門天に

踏み付けられて苦しむ目的・メリット

があったんですね。

 

(心理学では、制限となる思い込み、

メンタルブロックを持つ目的・

メリットを”利得”と呼び、

手放せない理由です)

 

では子供の鬼さん、毘沙門天に踏み

付けられてずっと苦しんでいたら、

お母さんは助けに来てくれる?

と私が聞いてみると、

 

「う~ん、お父さんが厳しいから、

お母さんは助けに来てくれない。

悲しい・・でもどうしたらいいか

分からない・・」とAさん。

 

なので、じゃあ、自分が踏み付け

られて苦しんでいたらお母さんが

助けに来てくれるという期待するのは

もうやめて、

 

自分が欲しい愛は自分で満たして

成長・自立していく?

と聞いてみたんですね。

 

するとAさんは、なかなか決められ

ない様子でしたが、少し時間が

経つと、

 

「そうする・・・」と言ったのです。

 

なので、子供の鬼が本当に欲しい

愛を充分に自分で満たした後、

成長・自立して、

 

天からもう一度、毘沙門天に来て

もらって、子供の鬼を抱きかかえて、

一緒に天に帰ってもらいました。

 

およそセッション1か月後、こんな

ご報告を頂きました。

 

以前は、仕事で自分の思い通りに

ちょっとでもいかなかったり、完璧

にできないと自分の責任だと責めて

苦しくなったり、仕事で動けなく

なることがあったのが、

 

それが無くなり、心身も軽くなって

動けるようになったそうです。

 

そしてビジネスパートナーや取引先

にも、自分が思うルールや基準を

守らなかったら、

 

イラッとして人間関係のトラブルに

なっていたことも改善されて、仕事

がスムーズに進むようになったそう

です。

 

このケースは、潜在意識・無意識の

中にいるインナーチャイルド・副人格

が、毘沙門天と鬼のイメージ、たとえ、

メタファーとして表現していたもの

です。

 

これが意識化されると外しやすくなる

ので、私もサポートをしています。

 

この善悪・完璧主義のメンタルブロック

は、小さい時、親が、

これは正しい、これは間違っている、

これはいい(善い)、これは悪い、

0か100か、白か黒か、という

価値観で、

 

○○できたらいい子と褒められ、

○○できないとダメな子、悪い子と

厳しくされ、もっとできる、もっと

できると高い基準・ルールを求め

られて育てられた。

 

そのため、高い基準・ルールを、

ちゃんとしないと、ちゃんとでき

ないと、愛されない、認められない、

見捨てられる、生きていけない、

などの思い込みを持っていることが

あるんですね。

 

子供の時は、それでも何とかなった

のですが、大人になってもずっと

この思い込みを持ち続けていると

どうなっていくでしょうか?

 

これは正しい、これは間違っている、

これはいい(善い)、これは悪い、

0か100か、白か黒か、といった

価値観・基準・ルールに縛られて

その中間のグレー部分を認められ

なくなります。

 

そして、子供の時の

『ちゃんとしなきゃダメ』

『ちゃんとできなきゃダメ』

が、段々と、

 

『完璧にしなきゃダメ』

『完璧にできなきゃダメ』

に変わっていくんですね。

 

そして自分の経験値が増えるごとに

基準・ルールもさらに高く、厳しく

なっていくのです。

 

すると、その基準やルールを完璧に

できない自分を責めて苦しくなった

り、行動できなくなったり、相手の

期待に応えないといけないと過剰に

頑張って燃え尽きたり、

 

自分の基準・ルールが最低限レベル

だと言って、人にも求めるので

人間関係のトラブルになることが

あるのです。

 

そもそも「完璧にできない自分はダメ」

は、「ありのままの自分はダメ」

という究極の自己否定なので苦しく

なるんですよね。

 

もちろん仕事の精度・質の基準・

ルールを守ることは重要ですが、

 

自分が苦しくなる方ではなく、

ラクに楽しめた方が、自分も周りも

より能力を発揮できると思うのです

が、あなたはどう思いますか?

 

そこで、もしあなたが、この善悪・

完璧主義のメンタルブロックが

強過ぎるようでしたら、自分と向き

合って解放することをおススメします。

 

セルフイメージコンサルタント

岡崎哲也

 

■メンタルトレーニングで営業力強化

メール講座(全10回・無料)

メルマガボタン