昼は仕事で忙しい。
でも帰宅後、寝る前に
なると、なぜか悲しくなる。
すると目覚めがイマイチで、
気力がガクンと落ちること
がある。
あなたは、その寝る前の
急な悲しさを、疲れや年齢
のせいにしていませんか?
その奥には、子供の頃の
願いが隠れていることが
あります。
以前、50代自営業者Aさん
から、こんなご相談があり
ました。
(許可を得て、内容を加工
してご紹介します)
「仕事は、順調ですが、
夜、寝る前に、なぜか急に
悲しくなります。
翌朝は気力も落ち、仕事
でミスしたりします。
こういうのはメンタルブロック
解除で、解消できますか?」
という内容でした。
セッションで、
寝る前、急に悲しくなる時、
何を感じていますか?
と聞いてみると、
「なぜ急に悲しくなる
のか分からないんです」
とAさん。
その感覚は、いつ頃から
感じていますか?
と聞いてみると、
「2020年のコロナ前後
のような気がします。
特にコロナ後、ニュース
やSNSで、人が誰かを
ギャンギャン叩いたり、
言い争っているのを見て、
悲しくて、怖いと感じて
いた気がします。
」
とAさん。
その悲しくて、怖い気持ち
は、身体のどこら辺に感じ
ますか?と聞いてみると、
「身体は分からないですが、
涙が出そうになります・・」
とのこと。
さらに、どんなイメージや
感覚が出てくるかを聞いて
みると、
Aさんは、
「あ・・・」
と何かに気付いて
話し始めたのです。
「私が幼稚園か小学生
低学年の頃、両親がケンカ
して言い争っていました。
でも大好きな家族だから、
仲良くしてほしい。
なのに
激しく罵り合ってる。
お父さんもお母さんも
子供の私も、みんな心が
傷付いている。
それが悲しいし、
怖いです」とAさん。
子供の時のその感覚を、
ひとことで言うと
どうなりますか?
と聞くと、
「大好きな人が、傷つけ
合うのが悲しい」
とAさん。
それは、寝る前、急に
悲しくなる感覚と同じ
ですか?と聞くと、
「え??
今までよく分からなかった
けど、確かにそんな感じです。
それが原因だったんですね、
ビックリです。
昔のことで、心の整理が
ついていると思ってました」
とAさん。
小さなAさんは、なぜ
『大好きな両親(人)が、
傷つけ合うのが悲しい』
という思い込みを持ち
続けていたのでしょうか?
その意味やメリット、利得
は何ですか?
と聞くと、
「両親に仲良くしてほしい、
ケンカしないでほしい、
傷つけ合わないでほしい、
と思っているだけです。
これもメンタルブロックを
持ち続けるメリットになる
んですか?」
と首をかしげます。
両親にそうなってほしくて
ずっと持ち続けていた
んですよね?
と確認すると、
Aさんは、小さく
うなずいたのです。
メリットになります。
そして、これは、なかなか
手放せないですよね。
なぜなら、その思い込みを
手放すことは、小さいAさん
にとって、
両親がケンカをやめて、
仲良くすることを諦める
ことになるからです。
そこで、このまま両親に
仲良くしてほしくて
『人が傷つけ合うのは
悲しい』と思い続けるのと、
小さい時、確かに両親には
ケンカしないでほしかった。
でも、それは両親の問題
だった。
だから、『人が傷つけ合う
のは悲しい』という強い
気持ちはもう手放しても
いい、
と子供の意識と、大人の
Aさんの意識で一緒に
見てあげるのでは、
どちらがAさんにとって、
良さそうですか?
と聞いてみました。
少し間を置き、
「人が傷つけ合うのが
悲しい気持ちを手放す方
がいいです」とAさん。
そのため、この
メンタルブロックを
解除しました。
セッションから3週間後、
寝る前の急に悲しくなる
感覚が無くなり、目覚めも
良くなり、
気力低下や仕事のミスも
無くなってきたそうです。
(効果には個人差があります)
Aさんの本来の生命力が
戻って良かったです。
ここで重要なのは、「悲しい」
という感情が悪かったわけ
ではないことです。
その悲しみの奥には、
「大好きな人たちに、
傷つけ合ってほしくない」
という、子供のAさんの
大切な願いがありました。
その願いを叶えたくて、
大人になった今も、
「人が傷つけ合うのは
悲しい」
という反応を持ち続けて
いたのです。
子供の頃の願いを守るため
に持ち続けている反応が、
メンタルブロックになる
ことがあります。
そこで、Aさんのように
子供の頃の両親不仲が、
その後どう影響するのか、
研究を調べてみました。
ご自分の状況と照らし
合わせながら読んで
みてください。
■両親の不仲が成人後に
及ぼす影響(研究知見)
幼少期の家庭不和に
晒された子どもが成人後
に示す影響は、実証研究
で明らかにされています。
◆1.脳神経系の過敏化
(ハーバード大, 2014)
扁桃体の過敏化とHPA
軸の機能不全により、
成人後も微細な対立
刺激に対して過剰な
警戒・拒絶反応
(心拍上昇・フリーズ
等)が誘発される。
◆2.学習性無力感の
形成(ペンシルベニア大,
1970s)
不可避なストレス曝露に
より「状況を変えられない」
無力感が定着。
自己効力感の低下や過剰
な罪悪感が固定化する。
◆3.不安定型愛着と
葛藤解決の障害
(タビストック・
クリニック, 1960s)
対話モデルの欠如により
愛着が不全化。
対人関係での回避・
見捨てられ不安の増大、
対立時の攻撃や無視
の再現が生じる。
◆4.身体化症状と依存
リスク(米CDC/カイザー社,
1998 / N=1.7万)
家庭不和の経験数が、成人
後の自律神経不調(慢性
痛・消化器障害)や
代償的依存行動(物質
・摂食等)の発症率と
正比例する。
ただし、両親が不仲だった
から、大人になって必ず
上記のような問題や悩みを
持つわけではありません。
その後の親子関係、家庭
の安心感、周囲からの支え、
その人自身の経験などに
よっても変わってきます。
この研究内容で、思い当たる
部分は、ありましたか?
ここからは研究ではなく、
私の相談での観察です。
研究と重なる部分が、
多くあります。
・TVドラマ、映画、仕事、
家族、プライベート、SNS
などで、人が激しく言い
争っている場面を見ると、
怖さや、悲しみが出たり、
感情が動揺する
(Aさんのケース)
・相手の怒りや不機嫌に、
強く反応し、顔色を気に
して疲れる
・自分の意見より相手に
合わせてしまう
・対立を避けるため、
自分が我慢
・自分が傷つかないように、
人と距離を置く
・自分が悪いという罪悪感
・どうすることもできない
無力感
・感情の抑制が外れた時、
激しく責めたり、攻撃的
だったり、罵声を浴びせる
自分が出てくる。
(親の言い争いを学習)
これらは人やAIなど、周り
や外部に振り回されること
にも、つながるんですね。
そこで、
「なぜ、こんなことで
反応してしまうんだろう?」
と、今の反応だけで自分
を判断しないことが重要
です。
その反応のもっと奥に、
「その時、本当は、何を
感じているのか?」
を見ていく。
Aさんの
「人が傷つけ合うのが
悲しい」は、悪くも、問題
でもなく、「大好きな両親
を大切にしたい」
という子供の願いでした。
あなたの今の反応にも、
「なぜ、そう感じざるを
えなかったのか」
という背景が隠れている
かもしれません。
私は、あなたの反応や
メンタルブロックを
「悪いもの」として
見ていません。
何を守ろうとして
きたのか?
なぜ、そうならざるを
得なかったのか?
そこから一緒に見て
いきます。
夜の悲しさが、仕事に
影響する前に。
子供の頃のちょっとした
思い込み、ボタンの掛け
違いにより、できた生命力
の滞りから、本来の流れに
戻ることをサポートして
います。
Aさんのような、守りたい
願いの反応は、それに
気付いてもそれを手放す
には、
「願いを諦める痛み」
を、乗り越える大きな視点
が必要になってきます。
自分だけでは、気付きや
対応しにくい心の仕組みを
一緒に見てみたい方は、
ご相談ください。
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
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