経営者のメンタルブロック 新規事業で動けない

■ 1.【日常の違和感・痛みの自覚】

「新規事業を立ち上げて次の一手を打ちたいのに、なぜか体が動かない……」

目まぐるしく変化するビジネス環境の中、次なるビジョンへ向けて動き出したいと思いつつも、目の前の業務に追われて着手できないことに焦りを感じていませんか?

動けない自分に対して、どこか心の奥で虚しさを抱えている経営者の方は、実は少なくありません。

■ 2.【セッション事例】

50代経営者Aさんの「新規事業への足止めと部下へのイライラ」

(許可を得て、本人が特定できないように加工してご紹介します)

およそ20年前、ある業界でいち早く会員制ビジネスを成功させ、周囲から大きな注目を浴びた素晴らしい実績の持ち主です。

しかし、最近の市場変化に伴い、新しい事業の立ち上げを模索しているものの、どうしても一歩が踏み出せずにいました。

理由をお聞きすると、

「部下(幹部)からのレベルの低い相談に、時間の70%以上を取られてしまって、全く時間が作れないんです」

と、イライラが混ざったぐったりとした疲労感を滲ませていました。

問題が起きた状況だけを報告し、「どうしましょう?」と丸投げしてくる特定の40代マネージャーの対応に、毎回1時間も2時間も引きずられ、脳のパフォーマンスが低下してしまっていたのです。

そこで私は、部下の相談レベルを引き上げるための「仕組み化(事前に原因や解決策、リスクまでを整理して相談するフォーマット)」をご提案しました。

Aさんは「それなら時間が取られそうにないですね!」と、パッと表情を明るくされました。

しかし、時間の問題がクリアになったはずなのに、

「もし、実際に新規事業に向けて動き始めたら、どうなりそうですか?」

と尋ねると、Aさんは急に黙り込み、「……なんだか、胸の辺りがザワザワして怖いんです」と、本音を漏らしたのです。

そのザワザワを丁寧に紐解いていくと、Aさんの口から驚くべき過去の記憶が溢れ出しました。

20年前、ビジネスが軌道に乗って脚光を浴びていたあの時。

周囲からの激しい妬みやひがみ、ミスの荒探し、理不尽な誹謗中傷やクレーマーの攻撃に、一人で深く傷つき、悩まされていた日々があったのです。

当時は「気にする必要はない」と頭で処理していたつもりでした。

しかし、ビジネスの過渡期を迎えた今、一人でいる時や寝る前に、その時の恐怖がチクチクと蘇っていたのです。

「目立ちたくない、人前に出たくない、攻撃されたくない」

動きたいのに動けなかった本当の理由は、部下の優秀さや時間の問題ではなく、Aさんの潜在意識が「新事業を成功させて目立つと、またあの地獄のような攻撃を受けるぞ!」と、全力でブレーキを踏んでいたからでした。

原因が完全にクリアになったAさんは、深く納得され、自分を責めるループから抜け出しました。

脳の疲労もすっきりと解消され、元々アイデアマンで行動力のあった本来の輝きを取り戻されたのです。

現在では、自社リソースを洗い出し、企画を立案し、顧客アンケートなどのテストマーケティングをいくつも軽やかに走らせています。

■ 3.【メンタルブロックの『多重構造』と『利得』】

経営者が新事業に向けて「動きたいのに動けない」時、そこには以下のような心の多重構造が隠されています。

階層 心理状態 具体的な現れ方
表層(悩み) 行動のストップなど 新規事業へ着手したいが、部下の相談対応に追われて動けない(脳疲労・パフォーマンス低下)
1層 無意識のメリット(利得) 「部下の対応で忙しい状況」を作ることで、新事業を進めて人前に出たり目立ったりするリスク(攻撃される恐怖)を回避する
2層(原体験) 過去のトラウマなど 20年前のビジネス成功時に受けた、周囲からの激しい妬み、誹謗中傷、クレーマーからの攻撃の痛み

● 潜在意識が隠し持つ「無意識の利得・メリット」

「部下の相談対応に時間を取られ、新規事業に動けない状況」をあえて作り出すことで、これ以上ビジネスが成功して目立ち、過去のような激しい妬み、誹謗中傷、クレーマーからの攻撃に晒される危険から、自分自身の身を必死に守っています。

動きたいのに動けないのは、あなたの能力や怠慢のせいではなく、かつて深く傷ついたあなたを二度と危険な目に遭わせまいとする、潜在意識の健気な「愛の防衛本能」なのです。

■ 4.【本来の自分へ戻るステップ&終わらせる分岐点】

心身が疲弊した状態よりも、過去の傷を優しく受け入れて「自分本来のいい状態」を取り戻してから取り組む方が、経営者としての素晴らしいアイデアや圧倒的な行動力をそのまま発揮できるようになります。

まずは、かつて荒波を乗り越えて会社を守り抜いてきたご自身の健気な心を、誰よりもあなた自身が労ってあげることから始めてみてください。

ここから先、その心のブレーキ、メンタルブロックを緩めていくルートは2つあります。

もし、ご自身のペースで、自分の心の中にある「メンタルブロック24種類心のクセ」のパターンを整理したい方は、以下のステップを読み進めてみてください。

💡 じっくり自分で整理を進めたい方へ:「24種類の心のクセ」はこちら

そして、もし「頭では分かっているけど、どうしても自分では解決できない」「なぜなんだと自分を責めるループから一気に抜け出し、本来の自分を取り戻して実力を発揮したい」と感じる方は、安心してお問合せください。

あなたを責めたり、リーダーの資質をジャッジすることはありません。

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セルフイメージコンサルタント

岡崎哲也

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