パワハラのメンタルブロック

Fotolia_55968239_XS

■ 1.【日常の違原感・痛みの自覚】

あなたは今、部下や顧客に対して、抑えきれない「イライラ」や「厳しさ」をぶつけてしまう自分に悩んでいませんか?

パワハラ防止法が全企業に施行され、「これ以上強く言うとハラスメントになる」という狭間で、多くのリーダーが人知れず深い葛藤を抱えています。

「もっと大人の対応ができれば、成果を上げられるのに……」という見えないプレッシャーの背景には、ある心の仕組みが隠されています。


■ 2.【セッション事例】

(許可を得て、本人が特定できないように加工してご紹介します)

● 事例1:50代不動産会社 営業部長Bさんのケース

「スムーズに商談が進む時はいいのですが、お客様がハッキリせず優柔不断だったり、質問が多過ぎて購入する気がおるのか分からない場合、こちらの親切心を逆手にお客様が要求ばかりしてきたり、反論されると、イライラが自分の顔の表情や態度に出てしまい、商談を逃がす時があります。

もう少し大人の対応ができれば、成約が増えるのではと思いながら、なかなかそのクセが解決できないんです。

また、部下が素直に聞き、すぐに指摘内容を取り入れて改善すればいいのですが、素直に聞き入れず、反発したり、動かなくなる部下には、怒りが表情や態度、言葉に出てしまい、それでさらに部下が委縮してしまいます。

部下教育も、もう少し大人の対応ができれば、部下や組織の成果を上げられたり、辞める部下を減らせるのでは、と思いながらも、なかなか解決できないんです」

私はBさんの話しを聞きながら、その「イライラ、怒りの反応パターン」がどうやってできたのか、詳しくヒアリングしていきました。

自覚し始めたのは、課長に昇進した12年ほど前。

責任とプレッシャーが重くのしかかり、常にピリピリするようになったそうです。

さらにその前を遡っていくと、小さい頃より父親が強く、中学受験や高校受験など、「なんでこのくらいできないんだ!もっとできるだろうが!」と厳しく教育されてきたそうです。

怒った父親は怖くて、言い訳や反発しようもんなら、怒鳴られ、ぶん殴られます。

そのため、「現状の自分はダメなんだ、今に見てろ、絶対に認めさせてやる!」そんな気持ちを心のバネに頑張ってきたそうです。

その気持ちが強いため、ついつい自分にも人にも厳しくなってしまう
とのことでした。

「父親のように、相手の言い分を聞かず、支配的でコントロールしようとすることはしたくないと思っていましたが、お客様や部下に、私がそれをやっているんですね」と苦笑いしていました。

 

 

● 事例2:大手企業 幹部Cさんのケース

以前、経営者から、幹部のセッションを依頼されるケースがありました。

幹部本人は成果を出して優秀なのですが、部下指導やマネジメントが厳しく、威圧的で部下が委縮して活気が無くなっていたり、辞める社員がいる。

その問題を解決したいと、幹部がセッションを受けに来ることがあります。

こちらも、ヒアリングすると、親から厳しく育てられたことが原因になっていることが多くあります。

● 事例3:50代製造業 経営者Dさんのケース

以前、50代製造業の経営者が、こんなご相談で来られました。

「社員のレベルが低く、単純ミスを繰り返します。

それを叱ると、社員はやる気が無くなり動かなくなったり、反発します。

中には会社に来れなくなったり、退職することもあります。

何度社員を入れ替えても状況が変わらず、いつもイライラしています」とのこと。

これも、よくあるケースです。

こちらの経営者も、とても厳しい親だったそうで、子供の時から常にプレッシャーを与えられ続けたそうです。


■ 3.【メンタルブロックの『利得』と構造の反転】

これら3つの事例(営業部長、幹部、経営者)の共通点は、親のパワーが強く、厳しい人だったことです。

(母親が厳しい場合もあります)

彼らは「相手がミスをするから、思い通りに動かないからイライラする」と思っていました。

しかし、心の構造から言えば、幼少期の過酷な環境から自分を守り、悔しさをバネに必死に頑張って成果を出し、自分を認めさせるために、無意識が「自分にも人にも厳しくする」「怒りでコントロールする」というパターンを創り出していたのです。

それがメンタルブロックのメリット(利得)でした。

この無意識の奥で起きている仕組みは、以下の多重構造になっています。

[怒りと厳しさのメンタルブロック多重構造]

階層 構造の名称 具体的な状態・心の声
【表層】 表面上の悩み 顧客の態度や部下のミスにイライラし、表情や言葉に怒りが出てしまう。

【1層目】 心のブレーキ(制限) 「もっと完璧に成果を出さなければならない」「厳しく主導権を握り、コントロールしなければナメられる」という思い込み。

【2層目】 無意識の防衛(利得) 「今に見てろ、絶対に認めさせてやる!」という悔しさをバネにして、過酷なプレッシャーを乗り越え、自分を証明しようとする心の働き。

【3層目】 根本にある痛みの記憶 かつてパワーの強い親から「なぜできないんだ!」と否定され、圧倒的な恐怖の中で傷ついた記憶と、その痛みを二度と味わいたくないという強い恐怖心。


■ 4.【なぜ頭で分かっても変われないのか?】

● 表面の感情だけを力技でコントロール(自制)しようとするほど、抵抗が強くなる理由

一般的なアプローチでは、「湧き上がる怒りをその場で抑え込もう」「言い方のスキルを磨こう」と教えます。

しかし、頭(理性)だけでいくら「怒ってはいけない」と自分にムチ打っても、なかなか解決しないのが現実です。

なぜなら、そのイライラや怒りの反応パターンは、あなたを邪魔しているワケではなく、過去の痛みを避けるために、潜在意識の制限となる思い込みやメンタルブロックが必死に稼働している状態だからです。

子供の頃に取り込んだ学びや記憶の方が圧倒的に強烈なため、頭での自制コントロールは困難を極めます。

あなたが気合いやコントロールで無理やり感情を抑え込もうとすればするほど、潜在意識の制限となる思い込み、メンタルブロックと衝突して抵抗が強くなり、結果としてより強いピリピリとした空気感となって周囲に漏れ出てしまうのです。


■ 5.【セルフチェック】

そもそも子供は白紙なので、親の表情・態度・言葉をそのまま吸収し、学びます。

その子供は成長するにつれ、自分が学んだやり方が普通だと思っているので、大人になってもそのように振る舞うのです。

また、親がパワー強くて厳しいと、その子供も、パワーが強いことが多いです。

そのため、本人は「ちょっと怒っているくらい」のつもりでも、他の人にとっては、強いプレッシャーや怖い気持ちを感じさせることが多くくなります。

あなたの中に、無自覚に周囲へ影響を与えている隠れた「現在の反応パターン」がないか、チェックしてみてください。

[あなたのイライラ度・現在の反応パターンチェック]

  1. [ ] 顧客や部下の「反論・優柔不断・単純ミス」を見た瞬間、腹の底から強いイライラや拒絶感が湧き上がる

    (解説:相手の行動が、あなたの内側にある「完璧でなければならない」という制限となる思い込みを刺激しています)

  2. [ ] 部下が自分の指示通りにすぐ動かないと、コントロールしたい衝動や強い怒りが抑えられなくなる

    (解説:相手に主導権を握られることに対する、無意識の強い恐怖心が隠れています)

  3. [ ] 「自分が全部背負い、厳しく管理しなければ、この組織のクオリティは崩壊してしまう」というプレッシャーがある

    (解説:他者を信頼して任せることへの心理的ブレーキが働いています)

  4. [ ] 自分では普通に、あるいは優しく言っているつもりなのに、なぜか部下が萎縮したり、職場の空気がピリピリと緊張しがちである

    (解説:育った環境から引き継いだ、あなた自身の「無自覚なパワーの強さ(圧)」が周囲に影響を与えています。

    たとえ頭ではそんな事はしたくないと思っていても、子供の頃に取り込んだ学びの方が強烈なため、無自覚に出現してしまいます)

今、ビジネスの現場であなたが感じている「どうしても抑えられない怒りや厳しさ」は、あなたの能力が足りないからではなく、あなたの心がかつての反応パターンを使い続けているというサインです。

メンタルブロックの原因が分かれば、その心の荷物は軽くなり、本来の自分を取り戻すきっかけになります。


■ 6.【本来の自分へ戻るステップ】

● 「見返すための戦い」を終わらせ、本来の力を注ぐ

事例紹介した営業部長のBさんは、子供の頃のお父様との関係性を解消することで、部下育成や営業の場面でのイライラも解決されました。

幹部や経営者の方々も同様に、自分が子供の頃の、怒ったりプレッシャーを与える怖い親との関係を解消することで、現在の自分が無自覚でやってしまっている威圧的な態度が根本から解決していくのです。

「悔しさ」を原動力にして、支配的に相手を動かそうとするステージ(戦い)を卒業し、本来の安心感を取り戻した時、脳は最も高いパフォーマンスを発揮します。

セッションを終えた方々からは、見違えるような報告をいただいています。

「不思議なほど、顧客の反応や部下のミスに対してイライラしなくなりました。

相手の言い分をゆとりを持って待てるようになり、プレッシャーを与えて力まなくても、組織全体の成果や売上が自然と伸びていく循環が生まれました。

自分を責める必要なんて、最初から無かったんですね」

組織はトップの心の状態がそのまま大きな影響を与えていることが多いものです。

あなたが恐怖や危機感で周囲を動かすのをやめたとき、無駄な葛藤に浪費していたエネルギーが解放され、本来の姿を取り戻し、本当に使いたいことに集中発揮できるようになるのです。


■ 7.【終わらせる分岐点】

ウチの会社はパワハラはやってないから大丈夫、と思っているかもしれません。

ですがこれは、パワハラをやってる、やってないに関わらず、「パワハラ防止措置」(事業主の方針等の明確化及びその周知・启发、相談窓口の設置など)をやってないと義務違反となる可能性があります。

発生を放置していると、損害賠償請求の訴訟や、企業名の公表措置などのリスクに直面します。

本人が自覚なしでも、要件を満たせばパワハラ認定される可能性があるからこそ、職場のイライラや怒りの根本対策をおススメします。

ここから先、その心のブレーキ、メンタルブロックを緩めていくルートは2つあります。

もし, ご自身のペースで、自分の心の中にある「メンタルブロック24種類心のクセ」のパターンを整理したい方は、以下のステップを読み進めてみてください。

💡 じっくり自分で整理を進めたい方へ:「24種類の心のクセ」はこちら

そして、もし「頭では分かっているけど、どうしても自分では解決できない」「なぜなんだと自分を責めるループから一気に抜け出し、本来の自分を取り戻して実力を発揮したい」と感じる方は、安心してお問合せください。

あなたを責めたり、リーダーの資質をジャッジすることはありません。

個人情報や相談内容は、守秘義務なので、ご安心ください。

👉 【安心の個別相談】お申し込み・お問い合わせはこちら

 

セルフイメージコンサルタント

岡崎哲也

■メンタルトレーニンで営業力強化

メール講座(全10回・無料)

メルマガボタン