経営者のメンタルトレーニング 邪魔されてる


あなたは、自分がやろうとしている

ことが邪魔されている感覚は

ありませんか?

 

目標達成力が強い人の中には、

何かに邪魔されている感覚が

あるようです。

 

以前、50代経営者クライアント

さんが、役員会で会社にシステム

導入を提案したそうです。

 

すると役員が、

「現場に負担をかけないために

運用の仕方など、慎重に検討

しましょう」

と言ったそうなんですね。

 

それを聞いた経営者は、カチーン

と頭にきて、内心、その役員に、

 

「現場の負担を減らすために、

システム導入するんだろうが!

 

そもそも俺の味方だったんじゃ

ないのか!

私がやることを邪魔するな!」

と思ったそうです。

 

また、別の40代役員兼部長

クライアントAさんから、

「普段はいいのですが、自分が

集中モードに入ると心に余裕が

無くなり、ピリピリします。

 

部下が事前に相談してくれたら、

もっといいアイデアを出せたのに、

トラブルを防げたのにと思うこと

が多く、

 

なぜもっと早く相談しないんだ!

とよく部下を叱っています。

 

ですが部下から、部長のスイッチが

入ると、近寄るなオーラがすごく

相談に行きにくいと言われました。

 

社長からは、そういう雰囲気を

作っている自分が原因だ、組織の

力を引き出せてない、と指摘されて

ますが、なかなか改善できません」

とのご相談でした。

 

そこで、Aさんが集中モードに

入っている時の気持ちを確認

すると、

 

「目標達成しか考えてません。

俺のやることを邪魔するな!

という感じになります」

とのこと。

 

この

【私がやることを邪魔するな!】

という感覚は、裏を返せば

 

【私がやることを邪魔されている】

という感覚が隠れている可能性

があります。

 

Aさんは、そんな感覚はありま

せんか?と聞いてみると、

 

邪魔されている感覚がある

と言うのです。

 

そこで、Aさんが邪魔されている

感覚は、どんなイメージか確認

してみると、

 

「車を運転してて、目的地に速く

着きたいのに、強い向かい風が

吹き、赤信号で頻繁に止められて

いる感じです」と渋い表情のAさん。

 

そのため、その向かい風や赤信号

は、何を意味しているのか聞いて

みました。

 

すると、

「部下からのレベルの低い相談

やトラブルなどで、私の仕事が

ちょこちょこ止められている

感じがする」

とのこと。

 

ではAさんの理想のいい状態とは、

どんなものか尋ねてみると、

 

「車で運転してて、背中から追い風

で応援されていて、全て青信号で

すいすいスムーズに目的地に着く

感覚です」

と気分良さそうに答えてくれました。

 

その理想の感覚は、体験された

ことはありますか?

と聞いてみると、

 

「約8年前、新規事業の責任者

だった時、メンバーとゴールを

共有しながら、みんなで目標達成

を喜び合おうと伝えていました。

 

私はメンバーの能力を引き出し、

一丸となって目標達成しました」

と教えてくれました。

 

そこで向かい風の赤信号の感覚

から、何があったら追い風の

青信号の感覚になれそうか尋ねて

みると、

 

「えっと、どうなんでしょう?」

と、とまどうAさん。

 

そこで、車で運転して、強い向かい

風が吹き、赤信号で頻繁に、止め

られる感覚を再度、感じてもらい

ました。

 

その上で、

「今、強い向かい風は、何と

言ってますか?」

と聞いてみたんですね。

 

すると、

「気を付けろ!危ない!

と言っている気がします」

とAさん。

 

それは誰の声ですか?と聞くと、

自分の声だと言うのです。

 

そこで私は、

「自分が危ない、気を付けろと

言っているということは、

 

もしかして自分を守ってくれて

いるのですか?」

と聞いてみると、

 

「そうか、向かい風は守ってくれて

いたのか・・」

 

とAさんはパンと明るい表情に。

 

なので、その守ってくれている

声に、ありがとうと感謝を伝え、

気を付けながら進むから、風の

向きを、前面の向かい風から、

 

背中からの追い風の応援の力に

変えてもらうようにお願いして

もらいました。

 

少し時間をおき、

「なんとなく、追い風になった

ような気がします」とAさん。

 

そして車の運転してる感覚を

確認すると、

 

「背中から強い追い風になり、

ラクにスイスイ前に進んでる感じ

がします。

 

青信号が続いている感じで、

空も澄み切ったブルーです」

とのこと。

 

そして聴こえる音の変化を

確認してみると、

 

「あれ?向かい風で赤信号の

時は、雑音や騒音が聴こえて

いましたが、

 

今は、笑い声やいいアイデアが

ひらめいたとか、目標達成した

喜びや、感謝とか、お互いを

たたえ合うような声が聴こえ

ます」

 

とAさんも弾んだ声で答えて

くれたんですね。

 

なので、この感覚の切り替えと

定着のメンタルトレーニングを

していきました。

 

その後、Aさんは、集中モード

になっても邪魔されている感覚

はなくなり、心にゆとりも

出てきたそうです。

 

そのため部下からも相談・報告

されやすくなり、メンバーの

能力を引き出せている感覚が

戻ってきたと教えてくれました。

 

 

ところで、この「私がやることを

邪魔するな!」という感覚は、

 

経営者や役員、部長などの幹部、

自営業者、営業マンなどの

目標達成力が強い人に多いよう

です。

 

目標達成に強いコミットメント

している人たちは、人からの意見

や提案、忠告やアドバイスを、

 

瞬時に、私がやろうとしてること

を応援してくれるのか邪魔して

いるのか、敵か味方かと判断する

ようです。

 

時々、メンタルトレーニングの

ご相談で、

 

「部下が、自分のやろうとして

いることを邪魔するんです」

 

「自分の中の何かが、自分の

やろうとしていることを邪魔

するんです」

 

と言われる方がいらっしゃいます。

 

実は、これは同じ思い込み、

メンタルブロックが原因の可能性

が高いんですね。

 

どういう意味かと言うと、

「自分の中の何かが、自分のやろう

としていることを邪魔している」

 

この感覚が、外部の周りの人と

重なって見えて、

 

「周りの人が、自分のやろうと

していることを邪魔している」

 

と感じていることがあるのです。

 

心理学的ではこれを【投影】

と言われています。

 

この邪魔されている感覚の

メンタルブロックを持ち続ける

とどうなるのでしょうか?

 

常に、邪魔されている感覚がある

ので、部下やビジネスパートナー

などの前向きな提案や意見さえも

邪魔しているように感じることが

あるのです。

 

それによって、チャンス損失や

リスク悪化したり、余計なストレス

を感じ続け、エネルギーを消耗する

ことになるんですね。

 

ところで、もしあなたがやりたい

ことを邪魔されている感覚の

メンタルブロックがあるよう

でしたら、それはどんな感覚

やイメージですか?

 

そしてあなたが邪魔されている

感覚が、追い風として応援されて

青信号でスイスイの感覚に変える

ことができたら、どんな変化に

なりますか?

 

セルフイメージコンサルタント

岡崎哲也

 

 

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