経営者のメンタルブロック
新規事業で動けない
長引くコロナ、ロシア‐ウクライナ
問題、急激な為替の変動で、あなた
のお仕事は、どのような影響が
出てますか?
コロナ前は、ビジネス拡大に注力
される方が多かったですが、コロナ
後は、市場の変化から新規事業
立ち上げに注力される方が増えて
いる感じですね。
また、非対面営業への移行や
リモートワークだけでは対応できない
業種、業態が多いようです。
少し前、50代の経営者Aさんから、
こんなご相談がありました。
ある業界で、およそ20年前の早い
段階で会員制にしてビジネスが上手く
いってたそうです。
それがコロナ後、お客様の外出自粛
や非対面接客などにより、計画通り
いかなくなってきたとのこと。
そこで新規事業立ち上げで動きたい
と思っているのに、部下(幹部)から
のレベルの低い相談に多くの時間を
取られ、なかなか着手できない。
そのため、時々、心の虚しさを感じる
事もあると言うのです。
そこでAさんに、
「部下からどんな相談だったらOKで、
どんな相談だったらレベルが低いと
感じているのですか?」
と聞いてみました。
Aさんによると、
「何か問題が発生して、問題の状況
をまとめて、どうしましょうか?」
というのは、レベルの低い相談
だそうです。
なぜなら、話を聞いて、それから
一緒に根本原因や解決方法を考え
ないといけないので、
30分、1時間、2時間と、ずるずる
時間を取られ、イライラするそうです。
「ではどんな相談だったらokですか?」
と聞くと、
「問題発生後、問題の状況をまとめて
自分なりに根本原因と解決案を
2~3つ考えて、メリット、デメリット
考えた上で、自分はこれで行こうと
思うのですが、どう思いますか?
と相談する内容であれば、
まあいいかな」とのこと。
もちろんある程度、思考も深く、
問題の全体像が見えていている
必要があります。
こちらの相談であれば、Aさんは、
抜け漏れがないかをチェックし、
再発防止や根本解決になっているか、
他の影響やリスクなどを考慮して
判断するだけなので、時間もそんなに
取られないと言うのです。
そこで、「たとえば、Aさんの時間
100%中、何%が部下の相談に
取られている感じですか?」
と聞くと、
「70%以上はありますね」
とAさん。
そこで、
「部下のレベルの低い相談に70%
の時間を取られているとのことですが、
それは部下全員ですか?それとも
特定の部下ですか?」と聞いてみると、
「特定の部下です」との返事。
実は、長年勤務している40代
マネージャーが、レベルの低い相談
をしてきて、
30代前半の若いマネージャーが、
OKの相談をしてくるそうです。
「部下の成長は、勤務年数や年齢では
なく、その社員のセンスですよね」
とAさんは言っていました。
「それで、どのようにその40代
マネージャーの相談レベルを向上
させているのでしょうか?」と聞くと、
「いつも言ってるんですけどね・・・」
とAさんは、渋い表情をされたんですね。
「ちょっと確認させてください。
口で言うだけでなく、たとえば
30代前半のマネージャーのOKの相談の
ように、事前に根本原因や、解決策、
メリット、デメリット、他の影響や
リスクなどを考えて、相談するように
仕組化として、相談フォーマットとかは
作ったりしてるでしょうか?」
と聞くと、
「いえ、そこまではやってません。
そうですね、その方が良さそうですね。
それをやってみます」
とAさんは、ピーンとひらめいた表情に。
1つの方法としては、これで部下の
相談レベルを向上させられますね。
それと、先ほどAさんから、部下の
相談で70%の時間を取られ、
新規事業立ち上げに取りかかれ
ないとお聞きした時、
顔の表情や身体が、イライラ混じり
のぐったり疲労感が見てとれた
のですが、そのストレスも、
Aさんのパフォーマンス低下に影響
しているように感じましたが、
どう思われますか?とお聞きすると
「確かに、そうですね」
とのこと。
「念の為に、もう少し確認させて
ください。
もしその新規事業立ち上げで、実際
に動き始めたとしたら、どうなりそう
ですか?何が起きそうでしょうか?」
と尋ねると、
「・・・うーん、なんだか胸の辺り
がザワザワします」とのこと。
「その胸の辺りのザワザワは、
何を意味しているのでしょう?」
と聞いてみると、
「なんだか怖い気持ちがします」
とAさん。
「それは何に怖い気持ちを感じて
いるのでしょうか?」
と聞いてみました。
すると、しばらく時間をおき、
「・・・ああ、もう完全に忘れて
いましたが、あれかもしれません」
とAさんは思い出し始めたのです。
それはおよそ20年前、Aさんの会社
が、ある業界で、早い段階で会員制
にして上手くいき、注目され脚光を
浴びてた時。
妬み、ひがみ、できてないところや
ミスの荒探し、否定、誹謗中傷、
足引っ張りなどがあり、
「たいしたことないのに、いい気に
なりやがって」など、心無い言葉を
言われたことがあったそうです。
当時は、「できてないところやミス
は、誠実に受け止めて改善するけど、
明らかに妬み、ひがみを言ってる人
は、取り合わなくてもいい」
と、社員には言っていたそうです。
ですが年々、わがままなクレーマー
が増え、さらに悩まされ始めたと
言うのです。
その後、コロナで仕事に影響が出始め、
上手くいかない事や我慢することが
増えると、
一人でいる時や寝る前に、以前の
イヤな出来事が、チラチラ思い出され、
胸の辺りがザワザワ、チクチク
痛む時があると言うのです。
そして、目立ちたくない、人前に
出たくない、攻撃されたくない、
人が信じられない。
動きたいのに動けない。動きたく
ない気持ちがでてきた」
とのことでした。
それは、無意識・潜在意識の防衛本能
が、「動いて上手くいき、目立つと、
また妬みや攻撃されて危険」
と感じているからです。
これが新規事業立ち上げで、動きたい
のに動けない根本原因、
メンタルブロックになっていた
んですね。
そこでAさんは、大きく3つの原因が
絡み合って動けなくなっていたことが
分かりました。
・新規事業立ち上げで動いて、上手く
いき目立つと、また妬み、ひがみ、
否定、誹謗中傷、足引っ張りや攻撃
されて危険
・部下のレベルの低い相談に、時間
とエネルギーを取られて、新事業
立ち上げで動けないストレス
・仕事で頭がパンパン、脳疲労に
より、パフォーマンス低下
(思考力、記憶力、判断力、決断力、
実行力など)
これらをメンタルブロックを外す
セッションで解決すると、脳疲労も
解消され、元々アイデアマンで
行動力のあるAさん本来の状態を
取り戻し、新規事業立ち上げで
動けるようになってきました。
新規事業立ち上げでは、
・自社リソース洗い出し
・企画立案
・顧客アンケート
などを行い、テストマーケティング
をいくつか走らせています。
新規事業立ち上げは、心身のあまり
良くない状態よりも、自分本来の
いい状態で取り組む方が、
脳が過去の成功体験にアクセスしやすく
なり、いいアイデアや行動力もアップ
するので、おススメです。
あなたは、新規事業やお仕事で動けなく
なっていたりしていませんか?
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
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