社長のメンタルブロック
右腕が敵意を・・
もしあなたが社長・経営者
でしたら、右腕幹部社員の育成
に苦労していませんか?
社員15人規模ぐらいの40代
創業社長から、こんなご相談が
ありましたので許可を得てご紹介
します。
右腕が私に反抗的で、仕事のやり方
でよく衝突します。
能力は高く、部下が働きやすい環境
や売上が上がる仕組みを作ったのは
認めます。
ですがワガママなところががあり、
言い方も限度を超えていて、
認めることができません。
私は、本当はあまり衝突するのは
好きではありません。
にも関わらず、右腕が実績を作れば
作るほど、態度や主張が強くなり、
時には私に敵意のような怒りの感情
をぶつけてくるのです。
その時、私はイラっとしますが、
もめたくないので、打ち合わせや
議論などで、ある一定レベルを
超えると、私の方から話を止めて
しまうことがあります。
感情的になっている相手に、
何を言っても「言い訳」のように
聞こえるからです。
ですが、
「社長、また逃げるんですか?」
と右腕から言われ、悪循環に
なっています。
本当は、その右腕と向き合って話を
しないといけないのですが、私の
中で、もめたくない気持ちが強くて
それを避けてしまいます。
社員は嫌だったら会社を辞めれば
済みますが、私は借金をして
経営していますからね。
「これは私の精神的なことですが、
解決できますか?」
実は、このようなケースのご相談
は少なくありません。
それは右腕との関係に限らず、
役員などの特定の幹部、マネージャー、
社員、お客様、取引先、親子、兄弟、
親戚、友人などの場合もあります。
そして、そのストレスを抱え続け
ると、自分の仕事のパフォーマンス
が落ちるだけでなく、眠れない状態
を引き起こし、さらには大事な
経営判断に支障をきたすことにも
なります。
そう伝えると、「そうなんです、
これがストレスになっていて、
なかなか眠れないんですよ」
とのことで、私のセッションを
受けることになりました。
セッションでは、仮にその右腕が
敵意や怒りをぶつけてきたところ
を仮にイメージしてもらいます。
その時、その社長に、意識的・
無意識的に、心と身体にどんな
変化が起きるのかを見ていきます。
すると、急に顔の表情がこわばるのが
分かり、緊張して、胃がギュッと
締め付けられるような感覚があり、
怖い気持ちが湧き上がってきたと
言うのです。
なのでそれから、ゆっくりとその
感覚ができた時の過去の記憶を、
さかのぼっていきました。
人は、ある特定の反応パターンを
身に付けた場面があるからです。
すると、だんだんと小学3年生の
頃にあった出来事を思い出して
いきました。
放課後の教室の中で、同じクラス
の男子生徒4~5人から、
「何であんなことしたんだ。
お前のせいだ!」と責められて
いる場面でした。
その時、「いや違うんだ、僕じゃ
ないんだ」と反論したけど、聞き
入れてもらえず、
怖さから、言葉を失い、何も言い
返せず、立ちすくんでいたのです。
小学生3年生の子供にとって、
数人から囲まれて責められるのは、
誤解とはいえ、ある意味、いじめ
に近い状況かもしれません。
これは何を意味しているか
分かりますか?
完全に忘れていた小学生の時の
この場面の感覚が、自分が大人になり
社長となって、社員との対立場面
と重なり影響していたのです。
そこで、その小学生の時の恐怖心
を、呼吸法とイメージワークを
使いながら、ゆっくり解放していき
ました。
そしてまだ他にも似たような
恐怖心が残っていると言うので
探してみると、
今度は、ぼんやりと、幼稚園の時、
自分よりも体格の大きい子供から、
オモチャを取られたことを思い
出したのです。
幼稚園の子供が、オモチャを
取り合うことは、普段どこでも
あることだと思います。
ですが、本人にとっては、身体が
硬直して動けなくなるほど、怖い
体験だったのです。
その恐怖心も、ゆっくり解放して
いきました。
そして、もうあまり怖い感覚が
感じられなくなったと言うので、
先ほどの右腕が、敵意や怒りの感情
を向けてきた場面をイメージして
もらったところ、
怖い気持ちや、胃がギュッと締め
付けられる感覚が湧いてこないと言う
ので、セッションは終了。
「まさかあんな子供の時の出来事が、
右腕とのストレスの原因になっていた
とは思わなかったです」
セッション直後、社長は、私の
セッションで、自分の記憶を
思い出されてビックリして
いました。
自分の小学生や幼稚園の頃の体験で、
しかも誰でも体験しているレベル
の出来事が、大人になった今の
悩みの原因になっていたんですね、と。
数日後、その社長から、こんなメール
が届きました。
「右腕とまた話し合うことがあり、
今までのように、私に不満や敵意、
怒り、ワガママをぶつけてきました。
ですが以前のような怖さは感じず、
向き合って話し合うことができました。
右腕は、終始イライラしていました
が、本人も私に認めてもらおうと
必死なんだなと、少し余裕のある
気持ちで受け止めることができました。
以前だったら、もめたくないので
話し合いを止めていたんですけどね」
時々、他の社長で、
「私はメンタルブロックなんて無い、
社員のメンタルブロックを外してくれ」
とか、
「自分は親からそんなにひどいこと
をされてないからメンタルブロック
なんて無い」と言われる方がいます。
もしメンタルブロックが無いので
したら、その人は、悟りを開いて
いるか、仙人か聖人ということに
なります。
全てが上手くいき、ストレスも悩みも、
困っていることも一切無く、
また、信念・価値観も無く、
欲も無いということですから。
むしろ人間は誰しも、メンタルブロック
があって当然です。
メンタルブロックとは、偏った信念や
価値観、変なこだわり、制限となる
思い込み、繰り返す反応パターンで、
過度なストレスやプレッシャーの
原因となっていることが多くあります。
そんな右腕との間に過度なストレス
を感じ続けることは、時間や労力、
他の社員への影響、取引先、経営判断
の遅れなど、どれだけ機会損失するか
分かりません。
今回の社長もストレスが減り、本来の
もっと重要な経営に専念していけ
そうで嬉しいです。
また、今回の社長からは、他の社長
を紹介して頂きまして、本当に
感謝です。
ところであなたは、右腕や社員
から、怒りや敵意を向けられて、
胃が痛んだり、ストレスを感じて
いませんか?
PS.
1週間後、その社長から、
見える景色が今までと明らかに
変わりましたとメールを頂きました。
自分本来の自信を取り戻して、
経営に専念できているとのことです。
PPS.
その後、さらに数ヶ月経っても、
いい状態が続いているそうです。
また、競合が増えたり、時代の流れも
あるので、社員たちと理想の会社作り
を目指して、目標数値を作っています
との連絡を頂きました。
セルフイメージコンサルタント
岡崎哲也
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