二宮金次郎(尊徳)のメンタルブロック


明けましておめでとう

ございます。

 

2025年となり、大きな変化

の年になりそうですね。

 

ところであなたは、二宮金次郎

(尊徳)に、どんな印象を

持たれていますか?

 

たきぎを背負って歩きながら

本を読んでいる子供の銅像の

イメージがあるかもしれません。

 

私は、「昔、農家出身で勤勉で

知恵があり、各地の財政を

救って幕臣まで出世した偉い人」

ぐらいしか知りませんでした。

 

ですが雑誌・致知の特集を

読み始めると、とても興味深く、

前のめりになっていたんですね(笑)

 

天明(1787年)、相模国足柄上郡

栢山村(現在の神奈川県小田原市

栢山(かやま))に、百姓の長男

として誕生。

 

時代は、幕藩体制が弱体化、

自然災害の頻発、大飢饉による

人口減少、田畑の荒廃と農業の

衰退、

 

貨幣経済の浸透に伴う富の偏在、

財政破綻など、いろいろな問題

が起きていました。

 

金次郎が生まれる少し前の宝永

年間には、富士山が爆発し、

火山灰の堆積によって小田原を

流れる酒匂川(さかわがわ)の

川底は浅くなり、

 

そのことが洪水や飢饉の原因にも

なったそうです。

 

酒匂川の堤防が決壊し、金次郎の

家の田畑が荒れ地となったのは

金次郎が5才の時。

 

金次郎14才の時、父・利右エ門、

16才の時、母・よしが、相次ぎ

この世を去り、貧しさのどん底で

弟たちとは、一家離散となる。

 

普通だったら、メンタルブロック

をたくさん持っていても不思議

ではない状況で、金次郎は

どうやっていったのだろうか?

 

叔父の万兵衛に預けられた金次郎

は、農業に励みながら、学問を

続けるために、

 

友人から一握りの菜種をもらって

近くの千了川(せんりょうがわ)

の土手に植え、穫れた菜種を油屋

で油に換えて夜の読書を続けた

そうです。

 

また近所の人が田植えの時に

残した「捨て苗」をもったいない

と近くの水溜りに植え、秋に

米1俵ほど(約60キロ)の収穫

を得ます。

 

こうして金次郎は、積小為大

(せきしょういだい)「小さい

ことを積み重ねていけば大きく

なる」に開眼。

 

その後も知恵を得ながら、生家

再興の目途が立つと、小田原藩士

の岩瀬佐兵衛のところへ奉公に

出始めます。

 

さらに、家老である服部十郎兵衛

の若党と親しくなり、24才の時、

若君たちの学問の世話係を探して

いると勧誘されて、快諾。

 

その後、30代前半には、多額の

借金に苦しんでいた家老・服部家

の再建を引き受け、

 

36才の時、小田原9代藩主

大久保忠真に手腕を買われて

桜町領(現・栃木県真岡市)の

復興を命じられます。

 

生涯、600余村々の復興に

あたる。

 

途中、小田原藩の藩士たちは、

百姓出の金次郎から、倹約を命じ

られ、面白くなく、様々な妨害を

してきたそうです。

 

数々の困難や逆境を乗り越えて

いった二宮金次郎(尊徳)の特に

大事な教え(信念)として、3点

あげられていたので、ご紹介します。

 

◆1.「太陽の徳は、広大なりと

いえども、芽を出さんとする

念慮、育たんとする気力なき物は

仕方なし」(二宮翁夜話)

 

意味:天地大自然の恵みは限り

なく大きいが、それを受け止める

側に、芽生えていこうという思い

や、できるだけ大きく育っていこう

という気力がなければ、どうにも

ならない。

 

つまり、運命は自分の責任である

ということ。

 

◆2.「それわが道は人々の心の

荒蕪(こうぶ)をひらくを本意

とす。

 

心の荒蕪1人開くる時は地の荒蕪

は何万町あるも憂うるに足らざる

が故なり(二宮翁夜話)

 

意味:私の道は人の心を開くこと

が本意である。

 

1人の人の心の荒れ地が開けた

時は、土地の荒れ地が何万町歩

あっても憂えるに足らないから

である。

 

◆3.「人の心はまことに僅々

(きんきん)たるが如しと

いえども、その至誠に至りては、

鬼神これがために感じ、天地の

大なるも、これがために感動す」

(報徳記)

 

意味:人の心の力は僅かなもの

だが、人が本当に真心の限りを

尽くした時は、鬼神も天もこれに

感じ入り、感動して応援して

くれる。

 

※雑誌・致知2024・8月号参考

 

 

この1年も、

あなたがメンタルブロックを

外し、さらに素晴らしい年と

なりますように、心からお祈り

申し上げます。

 

セルフイメージコンサルタント

岡崎哲也

 

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